市民の目線、納税者の視点で、
市役所の仕事やお金の使い方を見直し、
財源をつくりだし、
市民の困りごとを、できるだけ多く解決したい。
改革を、あきらめない。下田けんごです。
今回お伝えするのは、
下田けんごの
「自由に病院や買い物へ、乗り合いタクシーの拡大」、についてです。
下田けんごといえば、
75歳以上のすべての方にタクシー券配布や
小糸地区の乗り合いタクシー、
清和から君津駅までの直通バスなどを提案していたので
バスやタクシー、交通というイメージをよく言われますが、
最初のきっかけは、今はもういらっしゃらない、
山間部の優しい自治会長の声でした。
「周南地区の山間部にコミュニティバスを通してほしい」。
確かに、その地区にコミバスは通っていませんでした。
そこから始まった長い長い旅。
昨年、初めて小糸地区で導入した乗り合いタクシーこいっとバス。
乗車人数があまり伸びませんでしたが、想定内。
といったら怒られるかもしれませんが。
なぜか。
交通問題は車を運転する高齢者と
同じ高齢者の「いつか、使いたい」という思いとのせめぎあいなんです。
住民要望で作ったバス路線や乗合交通がその後中止に、という例は多い。
車が運転できるうちは便利な車を運転したいのが人情です。
では、車が運転できなくなるのはいつか、
それは突然です。
一回の交通事故、けが、病気・・・
昨日まで運転していた人が、突然今日から運転できなくなることもあります。
それが個人個人によって違うタイミングで訪れる。
個人としては、その車の運転できなくなったタイミングで
「公共交通使いたい!」
となるわけですが、
その特別なタイミングに合わせて公共交通はつくれないし、維持できません。
なので公共交通は「育てていくもの」と考えます。
個人の立場では、車が運転できるうちから、
バスに乗って外出してみる、タクシーを使ってみる。
実は乗り方ひとつ、路線一つ知らない方が多いのです。
運転できなくなってからパニックになるのではなく、
「今から練習をしましょう」、私はよく話しております。
市の立場でも同じです。
どれくらいの予算をかけ、どのようなことが起きるのか。
交通を作る場合の予測と、結果はどの程度差があるのか、
そこを「練習」しないと地域に合った交通は作れない。
私はそう考えています。
例えば学校が統合しました。
走っているのはスクールバス。
その国の補助金は5年で切れてしまいます。
今は半分が国のお金なのです。
補助金が切れたあと、全く同じルートや台数で、
2倍のお金をかけてやるだろうか。
同じ車両を使って、昼間の公共交通ができないか、
これも試す価値のあるチャレンジです。
一方最近人気があるデマンドタクシー、乗り合いタクシー
同じ方向の人が乗り合わせるのでタクシーより安い。
家から目的地まで行けるので雨の時や、長い距離歩けなくても大丈夫。
これらはおおよそ1台運行するのには
車両購入も入れると1000万円かかります。
人口やエリアなどで必要な台数が決まり、
余裕を持たせれば大金がかかるし、
少ない台数で運行すると
「予約がいっぱいで取りずらい」という話になります。
なので、すでに数千万かけ
小櫃地区と上総地区にデマンドタクシーを運行しているので、
ほかの地区ではできないとされていた新規事業でした。
そこを「スクールバスの補助金が切れるのを見越して、
どのような活用が可能か経験値を増やすべきだ」という説得をしました。
さらに車両を購入しないので1000万が800万になる。
半年間の運行なら400万、もう少し短ければ・・・
と通販会社なみのプレゼンでお願いし、
何とか実現しました。
当初の、内心でしていた予測通り、
高いという声が多くて、料金は下がりそうです。
さらに利用人数が伸びなかったことによって
隣の周南地区、清和地区まで乗り合いタクシーが拡大できるのでは。
提案しているところです。
実現するとどうなるか。
あの、自治会長とはもう会えませんが、
10年前の約束を果たせるのです。
10年前まず大変だったのは
交通に困っている人「交通弱者がいる」という事実を
認めさせるところから始まりました。
また出ました、君津市のタブー笑。
理由を説明しましょう。
別に市の職員がいじわるで言っているのではないのです。
君津市はそもそも交通にめちゃめちゃお金をかけているのです。
ほかのまちの交通予算は3千万、5千万など。
君津市はなんと2億円です。およそ3倍から4倍。
まずはコミュニティバス。
バブルの一番の時期。日東交通がバス路線を廃止。
その路線を市民のために引き継ぐ形で、
当時の大島さんという名部長が導入しました。
これが小糸川循環、人見神門線、中島豊英線とかなり広く走らせています。
さらに小櫃上総地区にはデマンドタクシー
民間バス路線の赤字補填
すべてあわせて2億円。
というわけで他市よりも多いうえに、様々にやっている。
さらに人口は減っていくので、
どちらかといえば、
行政改革の視点で減らすとか止めるという選択肢はあっても
新しくやるという選択肢はなかったのです。
という前提で、
交通で困っている人いますか?と聞くと、
「・・・・」
答えが返ってこないところからスタートでした。
つまり、認めてしまえば事業化しなきゃいけない、予算が必要になるので、
様子を見ましょう、ということです。
それでは最初の質問は平成24年3月議会
引用ここから
◆下田けんご
市の政策を見ると、採算がとれない民間バスへの補助金が6,800万円、
コミュニティバスの運行に1億1,000万円、
そしてデマンドタクシーの実証実験に2,500万円、
合わせると何と2億円以上の税金が使われています。
にもかかわらず、交通機関を利用できずに
あるいは高齢で自動車や自転車の運転が難しくなったことで、
病院にも行けない、買い物も控えているという市民の相談を受けます。
質問します。こうした現状を理解していますか。
こうした交通弱者の詳しい調査を求めます。
◎担当部長
昨年12月にアンケート調査を実施したところであります。中でも移動手段としては、
自家用自動車を利用しているという方が全体の4割を超えています。
一方で高齢になった際の移動手段として、
バス、タクシー等の公共交通機関を利用したい
と考えている方が5割を超えるという結果になっております。
今後の生活バス路線の維持確保を目指す
君津市地域公共交通確保維持改善基本計画を策定し、
この基本計画に基づき、
来年度から市民の利便性の向上と
財政負担の軽減を両立させる市内公共交通体系の再構築を図ってまいります。
◆下田けんご
シンプルに聞きますが、買い物に、病院に行けない、
そういう市民の気持ちや苦しさを本当に理解していますか。
◎担当部長
買い物とか通院に行けないという市民の方、私も直接何人かもちろん知っていますが、
なかなか外に出るのがおっくうだということのようでありますが、
それについては今回新しく交通の基本計画をつくりまして、
だれでも高齢者でも簡単に外に出られるようなそういった方向にシフトしていくと、
こういった考えでやっていきたいと考えております。
◆下田けんご
私が話を聞いた市民は、歯が痛いけれども、
息子の仕事の休みに合わせていかなきゃいけないから、
2カ月先まで我慢すると言っていました。
交通弱者の問題を理解していると言いますが、
自分たちが立てるプランの影に
市民の日々の暮らしがあるということをきちんと理解してほしいんです。
私が今聞いたのは、あれだけ人口が減って、今も暮らしに困る人がいるのに
熱意を私自身は感じないからです。具体的に聞きます。
例えばデマンドタクシーでいえば、地区単位で計画がなされています。
しかし、私の住む周南地区を例にとれば、
例えばバスがあってもバス停まで5キロ歩かなければいけなかったり、
大きな坂を越えなければならない人もいます。
まさに地区という杓子定規に決められていること自体、
配慮が感じられないが、どう考えますか。
◎担当部長
配慮が少ないということでおっしゃられていますが、
私どもやれる範囲といいますか、
もちろん財源にもご承知のように市民1人当たり2,000円ですか、
2億円ということになりますと2,000円以上になりますね。
そういった負担の中で最善の方法ではやっていると思います。
確かにこの問題は、完璧なことというのはないと思いますが、
より1つずつ、一歩ずつ階段を上っていけるようにやっておると思っておりますので、
ご了解いただきたいと思います。
◆下田けんご
おとといの代表質問でも、公共交通の改善計画について部長は、
経費を減らす目的、不採算路線の減便、廃止も含めて大胆に検討すると言いましたが、
私はこれは全く発想が逆だと思います。
今暮らしに困る市民のためにこの政策をやるんでしょう。
いみじくも、企画政策部は乗車数の少なかったコミュニティバスについて、
PRが足りなかったことを認めました。
自分たちの仕事の不足を、乗客がふえなかったことを、
その結果、路線を減らすことで解消するなんて本末転倒だと私は思います。
1番は市民はずっと困り続けているということなんです。
藤井議員が昨日おっしゃったように、福祉という枠を超えて
暮らしに困るお年寄りや交通手段がないことで
医療機関に行けない、買い物もできない、外出したいのにできない、
そういう悩みをどうしていくのかというのを大きなデザインとして求められている。
その視点でいけば、3月20日過ぎには、デマンドタクシーの実証実験が終わり、
再開は10月だと言われています。
本当に何のフォローもなしにこれを突然やめる、そういうことができるんですか。
◎担当部長
これは実験という形で始めさせてもらいましたから、
最初から4カ月という形で自治会とか高齢者の集まりとかで説明させてもらいました。
今1週間に1回以上使う方が50人ぐらいいらっしゃいます。
確かに定期的に使われる方50人に対しましては、大変申しわけなく思っておりますが、
これをやはり検証していかないと次に進めないと思っておりますので、
なるべく早く始めようということでご理解いただきたいと思っております。
◆下田けんご
私がこういうふうにこだわっているのは、きめ細かいニーズを把握して、
そこにバスなのかデマンドタクシーなのか、福祉的な車両なのかあるいはNPOなのか、
そういうふうにお金がない中で、過疎の中でも
工夫してやっている自治体はたくさんあるんです。それは部長もご存じですよね。
例えば地域で休んでいる車がないか、そこにドライバーだけ派遣するのはどうか、
あるいは実費程度のやつを払って、地元の人に送り迎えしてもらう、
そういう制度をやっているところもあります。
なぜそういうことを考えないのかといえば、
まさにコンサル主導でやっているからだと思います。
手続がこの1,709名の市民は実証で実験されるために、
自分たちで申し込んで乗っているんじゃないんですよ。
暮らしに困っているから、乗っているんです。
その思いがわからないことが一番の問題だと、私は指摘しているんです。
具体的に言いますが、例えば、少なくともどんな交通弱者がいるのか、
徹底的に調査をしていただけませんか、お聞きします。
◎担当部長
デマンドをやって、成功というか、地区によって違いますけれども、
比較的多くの方に利用されておりますのは、地区の方々が一緒になって
一生懸命やってくれているところがかなりの利用があるというふうに認識しております。
そういう面で、やはり地区の方が、自分の地区をわかってもらった中で
我々が一緒にやることが一番大切であると考えております。
◆下田けんご
具体的に提案しますが、例えば少なくとも交通空白域というのあるはずです。
幾つか条件を定めれば、バスの路線がない、あるいはバス停まで遠い、坂があるとか、
あるいはタクシーを頼むに当たっては著しくほかの地域と比べて高いとか、
そういう条件設定を幾つかすれば、
例えば小糸地区、清和地区、周南地区という
大きなくくりじゃなくて、この人は交通弱者だなということが抽出できると思うんですが、
そういう交通空白域という考え方をもとに、
弱者をしっかりと把握しようという提案ですが、どうですか。
◎担当部長
弱者といいますか、それ私は理解しにくいところがありますが、
私なんかは高齢者等を交通弱者と言っておりますけれども、
市民全体の公共交通を考えておりまして、高齢者もそうでありますし、
若い人もお母さん方もそうでありますし、
そういった方の全体が乗りやすいような交通を考えております。
その面では、1つ把握するというのはどうかと考えております。
◆下田けんご
コミュニティバスに学生やあるいは車のない女の人たちも乗っているから
交通弱者じゃないということを時々おっしゃいますが、それは関係ないんですよ。
実際に今市内には交通に困って、買い物や医療機関に行けないという人がいる
という問題があるということをまず考えてください。
言葉遊びをしているんじゃないんです。
ですから、空白域、幾つか条件づけをすれば、必ず災害弱者は抽出できると思います。
それは膨大な数ではありませんから、ぜひ把握していただきたいと要望いたします。
もう1点は、福祉タクシーということで障害者やお年寄り、
75歳以上のある一定程度の方に、
およそ800万円の予算で福祉タクシーというのがありますから、
ぜひ幅広い視点で福祉の分野も含めた今回改善計画で見直すんであれば、
そういうことも含めた改善計画にしてほしいということを1点要望しておきます。
引用ここまで
あまりの「若気の至り質問」ですが、
まずは調査を求めながら、
「地域に交通で困っている人がいるんだ」という熱意を伝えています。
この熱意、職員にとっては「めんどくささ」、これが議場で全体に伝わっていきます。
そして「私も困っていた」というような市民も出てきます。
続いて平成24年6月議会
引用ここから
◆下田けんご
3月議会では企画政策部に交通弱者の問題の認識を聞きました。
特に我が市には交通空白域の問題があります。
バスの路線がない、あるいはバス路線があってもバス停まで遠い、
あるいはタクシーでは著しく高い料金になる、
そういう地域の調査をしてほしいと提案しましたが、進展はありませんでした。
しかし、議会後、さらに多くの市民から、高齢で車の運転ができない、
病院にも買い物にも行けず、生活そのものが悪くなっている
という切実な声をいただきました。
改めてそうした市民の現状を調査すべきだと思いますが、見解をお聞きします。
また、特に小糸地区、周南地区、貞元地区といった大きな区分けでは、
その市民の悩みを理解することができないと私は思います。
例えば同じ周南地区であっても、コミュニティバスが走っている集落と、
そのバス停まで歩いて5キロ近くもかかる、例えば尾車や草牛といった集落は、
交通弱者である状況も、その解決策も全く違います。
そのあたりまで含めた見解をお聞きします。
関連して提案があります。市民の多くは、例えば高齢になるほど、
バスのように外で長い時間待つのではなく、家から目的地まで行ってもらえる交通手段を、
それほど高くない料金で利用できたらと考えています。
一方で、財政の厳しさを考えると、執行部としてどうしても
大まかな改善案しか示すことができないジレンマがあると思います。
ここは、今まさに困っている交通弱者をできるだけ早く支援するために
有償運送という考え方を提案します。
これは、地域にある個人の車を利用し、ボランティアのドライバーで運行するものです。
例えば岩手県北上市では、市役所が中心にNPOをつくり、
市民は1回100円で目的地まで利用し、
ドライバーには1回300円の謝礼が支払われています。
その差額や予約や配車する人の人件費は、
利用者からいただく1,000円の年会費で賄っています。
決して黒字が出るわけではありませんが、財政の負担軽減につながり、
ある程度高齢化が進んでも継続することができます。
さらに君津市は各地区のまとまりがあります。
こうした方式を各地区単位で導入できれば、持続可能で、
かつ市民にも利便性が高い交通政策になるのではと思いますが、見解をお聞きします。
◎担当部長
広大な市域を有する本市におきましては、公共交通機関が整備されていない
交通空白地域に多くの市民が居住されていると認識しているところです。
また、周南、貞元地区のように、バス路線が整備されている地域でありながら、
バス停までの距離が遠い方や、
そのバス停までの移動自体が困難な市民も存在していることなどから、
交通弱者の数を把握することは難しいものと考えております。
今後、ますます進展する高齢化の影響により、交通弱者の増加が予想されるほか、
地域住民の交通サービスに対するニーズも高度化、多様化してまいります。
そのため、市の財政負担も考慮しつつ、デマンド交通などのきめ細かな運行方式の拡大、
既存のコミュニティバス、路線バスの見直しなどを図るとともに、
議員のご指摘のような住民との協働による
住民のための交通手段の構築が必要であると考えております。
今後、他市町村の先進事例を研究し、
各地域にふさわしい交通体系のあり方について検討してまいります。
◆下田けんご
バス路線のある地域でも交通弱者がいるというのは画期的な答弁だと私は思います。
であれば、今後、デマンドタクシーなどの拡大や実験の可能性が語られていますが、
そうした公共交通の改善に当たっては、
そうした地区ごとという大きな枠組みだけではなくて、
交通空白域の市民の存在も考慮されるということでよろしいのでしょうか。お願いします。
◎担当部長
市街地については、基本的に大きな定時定路線型のバス
とかというふうには考えております。
それで、人の少ないところをデマンド方式とかということでありますが、
おっしゃられるように定時定路線をひいているところでも
空白というか交通の弱者という方はいると思います。
いずれにしてもこれからは住民の方、地域の方と話しながら一緒に力を合わせて
やっていくような継続的な交通システムが必要であると考えております。
◆下田けんご
一応答弁にあった交通弱者、バス路線はあっても交通弱者である存在があったので、
今後の見直しに当たっては十分考慮していただけるように要望いたします。
また、市民の協働の持続可能な交通システム、私からも提案させていただきましたが、
それに対してなんですが、まずは職員の方でどんどん研究を進めていただいて、
こういう方式なら導入できるよという
職員の方の熱意を見せることが一番大切なのではないかと私は思います。
私たち交通弱者を助けるためにこんなふうに説明に来てくれるんだ、
頑張っているんだというのがあれば、市民の方も進んで協力すると。
私はそういう順番ではないかと思いますので、
ぜひしっかりとした研究と検討をお願いいたします。
また、1点だけ考えなきゃいけないのは、
例えば買い物に行けないから食事の内容が変わってしまったり、
あるいは医者に行くのも我慢するなどというのは、
私たちでは想像ができないぐらい大変なのだろうということを、
できるだけ想像力を持って政治や行政がやっていくべきだということを指摘しておきます。
よろしくお願いいたします。
引用ここまで
連続して質問したことで、交通弱者の存在を認めました。
一方で点在しているので調査はできない、ということです。
少し前進、というところですね。
平成24年9月議会
引用ここから
◆下田けんご
先日、市民懇談会が各地区で開かれました。私も多くの議員とともに傍聴しましたが、
その中で最も深刻に市民が悩んでいたのが、交通の足がない、
その結果、集落が困っているという意見でした。
周南地区での説明会では、自治会長が、自分で調べてきた
山間部の馬登や尾車など集落の高齢化のデータを示しながら、
このままでは地域が保てない、どうかコミュニティバスを回してくれないか
という要望を出していました。それほどこの問題は深刻なんです。
病院にも行けない、スーパーまで歩けない、その結果、人が出ていく。
この問題の深刻さをぜひ理解していただきたい。
周南だけでない、君津地区の山間部の交通対策とそのスケジュールを聞きます。
◎担当部長
さきの本会議でもお答えしましたが、ご指摘のありました
周南地区の山間部において交通不便地域が存在していることは認識しております。
また、当該地区に限らず、本市全体で今後ますます進展する高齢化の影響などにより
交通弱者の増加が予想されることから、
市民のニーズに的確に対応できる交通サービスの提供が急務となっております。
そのため、市民の安定した移動手段を確保することを目的とした
君津市地域公共交通確保維持改善基本計画を昨年度策定いたしました。
この計画に基づき、現在、市内全体の公共交通機関のあり方について検討しております。
当該地区においては、来年度から地域の実情に合った公共交通システムを
構築するための調査、研究を進めてまいります。
◆下田けんご
市民の皆さんが困っているという意見が継続して私のもとにも集まってきます。
小糸、清和地区でデマンドタクシーを考えていくのだ
という仮の方針が少しずつできているとは思うんですが、
そうした中で、その地区に導入していただいた暁には、
きちんと君津地区の山間部、本当に困っている地域あるいは交通空白地域を含めて
考慮していく可能性があるかということをお聞きします。
◎担当部長
本年度から、1年間でありますが、
上総地区、小櫃地区でデマンド交通の実験を開始いたしました。
この地区は久留里線があって、その上にデマンド交通ということで、
若干小糸、清和地区とは違っておりますが、
先ほど申し上げました地域公共交通の基本計画は昨年度策定いたしました。
この中では、次に小糸、清和地区をデマンド交通の候補として考えております。
その中で周南地区の山間部ということで話がありましたが、
これについては小糸地区に隣接しているということで、
この間、交通体系等調査特別委員会でも申し上げましたように、
入れられるかどうかについて、来年度からこれを研究していきたいと考えております。
◆下田けんご
私は、小糸の方、清和の方、困っている方がたくさんいらっしゃいますので、
そういうところに少しでも早く手を差し伸べていただきたいと思っています。
それにあたっては、現状で困っているという場所をきちんと認識しているんですから、
そこも含めてぎりぎりまで取り込めるように、
少しでも支援になるように努力を続けていただきたいと要望いたします。
引用ここまで
先の議会で、というのは、「何度も同じこと聞くのね」という部長の心の声ですかね。
まだまだいきます。
平成25年6月議会
引用ここから
◆下田けんご
何度も取り上げていますが、高齢になって車の運転ができずに買い物に困る、
さらには病院に行くのさえためらう、そんな市民の声は想像以上にふえています。
民間バスの撤退した路線を中心に、本市でもコミュニティバスを走らせていますが、
バス停まで著しく遠い、また、きつい坂のある集落などでは問題は解決されていないし、
悪化するばかりです。
確認しますが、計画の説明や上総地区での状況を見ると、早ければ来年にも
小糸、周南、清和地区等での社会実験が始まると考えてよいのか、お聞きします。
◎担当部長
小糸・周南地区等へのデマンドタクシーの導入については、
平成24年3月に策定した君津市地域公共交通確保維持改善基本計画の中で、
平成26年度及び27年度に小糸・清和地区へのデマンドタクシーの導入を検討する際に、
周南地区についても同様に検討することといたしました。
計画では、平成26年度からの検討開始となっておりますが、
本年度において事前調査や研究を進めることといたしました。
具体的には、現在実施している小櫃、上総地区での実証実験の結果を検証するほか、
対象地区の自治会長へのヒアリング、地域の人口構成の分析、
地域の特性やニーズの把握を予定しています。
当該地区については、
現在、コミュニティバス小糸川循環線や中島豊英線が運行されており、
また、近くにはタクシー事業を行っている事業者も存在するため、
今後、コミュニティバスをどのようにしていくのか、
また、民業圧迫とならないよう民間事業者との調整をどのようにしていくかなど、
大きな課題が存在しております。
また、地域が真に必要としている公共交通はどのような形態なのか、
地域のニーズを把握するなど、慎重に基礎調査を行っていく必要があります。
一方、財政状況も厳しいことに鑑みますと、
今後の持続可能な公共交通を構築していくためには
住民参加型の新たな交通手段についても研究していかなければならないと考えております。
◆下田けんご
非常に難しい分野だと、交通政策については私も思います。ですので、
例えば岡山県玉野市、これはデマンド交通、あるいは三重県玉置町などがありますが、
こうしたデマンド交通の先進地や、あるいは京丹後市というのが、
コミバスのダイヤの改善や路線の改善をしてV字回復をした
というような例がありますので、そうしたところにぜひ職員を派遣して、
しっかりと学んできていただきたいと提案しますが、見解をお聞きします。
◎担当部長
デマンド交通などの公共交通につきましては、研究、新しい考え方が
どんどん出てきておりますので、ぜひそのように研修等に派遣したいと思っております。
◆下田けんご
NPOや住民参加の取り組みがあったほうがいいだろうと、これは私も納得いたしますが、
実際は、私が聞いた例では、歯医者で歯が痛いんだけれども、
家族の休みに合わせるために2カ月間、先におくらせるというような状況があるそうです。
今生活に困っているという状況をどう理解しているのか、思いをお伺いしたいんですが、
やってもやらなくても、急がなくてもいい政策であれば、
NPOだったり住民参加を十分研究する余地が、時間があると思うんですが、
部長は、今すぐ手をつけなけきゃ、できるだけ早く手をつけなければいけない問題かどうか、
その認識をお伺いします。
◎担当部長
公共交通につきましては、非常にじっくり考えて対応していきたいと、
このように思っております。
◆下田けんご
じっくり考えるんであれば、まさに病院に行くとか買い物に不便を感じている
ということを軽視するということになりますよ。
そういう認識では、全く市民の感覚と合っていません。
もちろん財政に対する認識は必要ですが、我々は車を運転できるからいいですよ。
ですが、バス停まで歩くことができないお年寄りの立場にきちんと立ってください。
清和地区で何キロも歩かなきゃいけないお年寄りの立場に本当に立ってください。
私たちは、そういうことを常に考えなければいけない。
そして、できるだけ早く実現しなければいけないということを
部長にしっかりと認識していただきたい。
具体的に聞きますが、亀山地区では計画に基づいて、
この公共交通政策の改善は行われていますが、
デマンドタクシーの実証実験の導入はどれぐらい早まりましたか、予定より。
◎担当部長
半年と認識しております。
◆下田けんご
まさに部長おっしゃったとおりなんですよ。
24年度当初から検討を始めるということだったのが、半年早めて実証実験が導入された。
それは、それだけ交通弱者がいると、
今すぐにでも手を差し伸べる必要があるという問題からであります。
だから切迫しているということはどこかでわかっているけれども、
財政的なことで先延ばしにしていると、そういう状況は全くよくないんです、それでは。
デマンドタクシーを小糸、周南、そして念願の清和でぜひ早く開始を、実証実験、
これは面積も大きければ大きいほうがいいし、
早く始めたほうが補助金の受け取る額も多くなりますから、
ぜひ早く始めていただきたいと強く要望いたします。
引用ここまで
少し厳しめな質問だったのは部長が交代した面もあります。
いろいろ調べて「手ごわいぞ」と思わせて交渉する。
若気の至りスタイルですね。情熱は感じます。
平成25年12月議会
引用ここから
◆下田けんご
高齢のため運転ができなくなったり、また、バス路線がないことによって
病院への通院や買い物に困る市民がふえ続けています。
我々議員にも多くの悩みの声が寄せられています。
安い公共の乗合タクシーであるデマンドタクシー制度は、
上総・小櫃地区でのみ運用されていますが、ほかの地区にも困っている市民は多くいます。
行政サービスの公平性という観点からどうなのか、課題を教えてください。
◎市長
現在、デマンドタクシーを運行している小櫃・上総地区につきましては、交通空白の解消や、
利用の低迷が続いていたコミュニティバス亀山線の赤字縮小のため、
薄く広く拡散している移動需要をまとめるために行ったものであります。
既存のバス事業者やタクシー事業者と競合することがないことから、
実証実験を行ったものであります。
デマンドタクシーの運行につきましては、既存の公共交通機関を補完する側面や、
地域ごとに交通事情や利用者のニーズが異なるため、導入にあたっては、
地域の現状や特性を踏まえ、さまざまな視点から検討を行う必要があります。
清和地区や小糸地区、周南地区では、コミュニティバスや
民間事業者によるバス路線が整備されておりますが、
バス停までの距離が遠く移動が不便な交通弱者がいるという現状は認識しております。
しかしながら、将来にわたって持続可能な交通手段を確保するためには、
既存路線の維持確保を優先事項として、新たな交通体系の導入を調査研究してまいります。
◆下田けんご
企画政策部の答弁はとんでもない内容でした。ここにも亀山の方がいらっしゃいますが、
コミュニティバスの赤字解消のために亀山にデマンドを入れたなんていう理屈は、
実際はどこにもないんです。
そもそも、生まれた土地で車を運転できない高齢者などの交通弱者のために
この政策は始められたんじゃないんですか。見解をお伺いします。
◎担当部長
交通弱者というか、交通空白地域の改善と、それからよりよい運行サービス、
そして持続可能な交通サービスをつくるということでございました。
◆下田けんご
先ほどの答弁はそういう内容ではありませんでしたよね。
実際に、市長の口を通じて、赤字解消のために、移動需要をまとめるためにやりましたと、
そういうようなことを言っていますが、
そういうことじゃないというのをこれから説明いたします。
我々の交通政策は、全てこの君津市地域公共交通確保維持改善基本計画に基づいて行われています。
平成24年3月のものです。 まず聞きますが、基本方針の1番目は何ですか。
◎担当部長
基本方針の1番目は、交通空白の解消です。
交通弱者の移動手段の確保ということでございます。
◆下田けんご
我々も、お金がない、お金がないという理屈にだまされそうになりますが、
実際は違うんです。この一番大事な交通の計画に関して、
基本方針の1は、みずからの移動手段を持たない交通弱者等の交通手段の確保を図る、
これが我々が今交通政策をやっている目的なんですよ。
次にお聞きしますが、その目標の1番目は何ですか。
◎担当部長
目標の1番目は、高齢者等の交通弱者の移動手段の確保でございます。
◆下田けんご
我々の気にしている赤字の話ですが、目標の1は、今おっしゃったように
高齢者等の交通弱者の移動手段の確保です。
目標の2が、利用者数の増加を図ること。目標の3が運行経費の削減を図るなんです。
にもかかわらず、先ほどから企画政策部の答弁は、
運行経費の削減を図ることのみが目的のような論理のすりかえをしております。
それは、行政が計画で進めていることに関しても反することになりますので、
そういう答弁はこれからやめていただきたい。
基本的なことを伺いますが、交通弱者の足の確保を図るというのが基本だとして、
交通弱者は、例えばどこにどのような形で存在していますか。幾つか教えてください。
◎担当部長
交通弱者というよりも、まず交通空白地帯が存在しているということでございます。
交通空白地帯、これは補助金を申請するにあたって使いましたけれども、
停留所からあるいは駅から1キロメートル以上離れている人の人口ということでございます。
小櫃地区につきましては、人口5,438人に対して、不便地域に住む方が2,794名、
久留里地区が3,170名に対して1,601名、松丘が2,992名に対して1,654名、
亀山地区が1,931に対して1,333名、全体といたしまして1万3,531人、
不便地域に住む方が7,382人、54.55%、このように認識しております。
◆下田けんご
今のはデマンド交通が通っている地域ですが、ほかの地域、君津市で、
例えばどういう地区がありますか。
◎担当部長
小糸・清和について、私は集計しておりませんが、バス停から見ますと
ほとんどの場所が黄色になりますので、非常に少ないと考えております。
◆下田けんご
どういう理屈で集計していないんでしょうか。
◎担当部長
集計する手間暇等を考えますと、このようにほとんど塗り潰されますので、
集計する必要もないと思いました。
◆下田けんご
本当に地域に暮らしている人の姿が見えているんであれば、
そんな答弁はしないはずですよね。
みんなが大きな街道沿いで過ごしているわけではありません。
生まれた土地で、親がずっと生きてきた土地で生きていたい
というのは市民の当然の願いじゃないですか。
それが、地図で引っ張ってあるいは色塗りをして、
その範囲から外に出ている人は数が少ないから調べる必要もありませんでした
という答弁は、ここにいる誰もが理解できる理屈じゃないですよ。
お聞きしますが、例えば君津市街地地区、あるいはこの周辺でもいいですが、
具体的にどういうところが交通空白地域ですか。
◎担当部長
君津市街地の中の空白地域と申しますのは、
下湯江字高田というあたりが空白地域になります。
また、周南におきましては、皿引、尾車、草牛、馬登、白駒が該当しております。
清和につきましては奥米が該当しております。
◆下田けんご
それでは、そこに住む方々はどれくらいの数がいて、
どれぐらい困っているかというのを教えてください。
◎担当部長
皿引、尾車、草牛、馬登、白駒というところで、736名の人口がございますが、
どれくらい困っているのかは、個人の主観になると思いますのでお答えはできません。
◆下田けんご
今まで、上総・小櫃地域でやるにあたっても、どれぐらい困っているのかというのは、
当然アンケートや説明会などで把握してきたんじゃないんですか。
どうしたら、個人の主観なので調べる必要がないという理屈になるのか、
私には全くわかりません。調査もしない、アンケートもしない、
熱心にやるのはコストの削減だけ。こういうことは誰も望んでいません。
そもそも、コストの削減、亀山のコミュニティバスの赤字が多かった
というような話がありますが、それをすごく強い理屈のように言いますが、
そもそも赤字というのは何ですか。乗る人数が多ければ黒字でしょう。
人口が少ない清和など過疎の地域で、じゃ、何か交通手段を出したところで、
黒字になりますか。それを、そういう前提があるのに、
赤字だ黒字だという数字をいじっていること自体が、志がない。
交通政策は、この計画にまさに書かれているでしょう。
高齢者等の交通弱者に対して足の確保をするためにやるという、
それが我々が交通政策をやっている目的なんです。
もう1つ言いますが、過疎地域で、
人数が少ない地域で黒字にすることというのが大事ですか。
生まれたところ、住みたいところで暮らしていく。それを応援するという考え方が、
我々君津市に、当然我々が共通して持っている考え方ですよ。
皆さんが生まれた地域であるいは望む地域で暮らしているんです。
それは、人数が少ないからとか、
それで人数が少ないことでバスが必ず赤字になるだとか、
そういう理屈で全て切ることができないでしょう。
だから、我々は税金をもらって行政を運営しているんじゃないですか。
私は、今、清和地区でアンケートをとって、
どれぐらい困っているかということを調べていただいているということですから、
小糸は、企画政策部の言い方では、小糸の自治会長は別にアンケートを望まなかったので、
アンケートをする予定はありませんというような答弁を実際にしていますが、
そうではありません。
今年やる予定の小糸、周南に関してもしっかりとアンケートをとって、
そして、どれぐらい困っているかを知る。
そして、その困っている問題を解決するために、どういう手段があるか。
実際は、デマンドタクシーだけじゃないかもしれない。
しかし、我々の政策目的は、困っている人にしっかりとしたサービスを提供する。
その割合などは、もちろんおっしゃるように考える必要があるでしょう。
ですが、その前提が、目の前の赤字だけを減らせばいいと、
そういう考えでは我々は絶対に協力できませんから、しっかりと考えて、
小糸、周南でもアンケートを行う、困っている人を把握する。
そして、次の展望、計画にあるように26、27年でデマンドタクシーの導入を検討する
ということで動いていただきたいと要望いたします。
引用ここまで
平成26年3月議会
引用ここから
◆下田けんご
次に、交通弱者の問題について伺います。
高齢で運転ができなくなったり、バス路線がない、
バス停まで遠く歩くことができないなどの理由で、
買い物や病院への通院に困る交通弱者がふえ続けています。
前回、議会で、市役所の認識が経費節減に偏り、
市民の悩みに対して理解が浅い状況を厳しく指摘しました。
私は、特に山間部を抱える清和、小糸、周南地区に、
公共の安い乗合タクシーであるデマンドタクシーを導入すべきだと考えています。
そのために、市民の実態を把握するためアンケートをすべきだと思いますが、
見解をお聞きします。
◎担当部長
本市では、地域の公共交通について現状把握を行うため、
昨年の11月から12月にかけて清和地区でアンケート調査を行ったところです。
アンケートの中では、コミュニティバスの利用頻度や満足度、要望などについて、
数多くの貴重なご意見をいただきました。
一方、周南地区においては、地域での意見交換会の中でご了解をいただいたことなどから、
自治会の皆様のご協力のもと、現在アンケート調査を実施しているところであります。
これにつきましては回収でき次第、集計、分析を行ってまいります。
また、小糸地区にも自治会の皆様のご協力をいただき、
3月中にはアンケート調査に入りたいと考えております。
アンケート結果につきましては、今後の公共交通施策に積極的に活用してまいります。
◆下田けんご
次に、企画のところに移りますが、
今回、清和地区で奥米が道路が寸断されて孤立したというような事態がありました。
現状、バス路線もないということで、清和でも交通の面において
多分一番苦しい思いをしていると思いますが、
今回アンケートで、どんな交通を望むという声が多かったか、1点お聞きします。
◎担当部長
奥米につきましては、どんな交通手段を望むかということでございますけれども、
自宅から目的地まで送迎できるものというのが過半数を超えておりました。
◆下田けんご
私は、やはりそういう山間部を含めている周南、小糸、清和に関しては、
乗合タクシーのようなものを導入するということが大切だと、
今のアンケートの中から上がった声も、そういうことを望んでいるであろうと思います。
引用ここまで
平成26年9月議会
引用ここから
◆下田けんご
市民の交通の大切な柱の計画である君津市地域公共交通維持改善基本計画で定められた
小糸・清和地区の住民が利用するコミュニティバス中島・豊英線の見直し
という業務を行わないという重大ミスがありました。
到底許されないことですが、これに関しての見解を伺います。
◎担当部長
コミュニティバス中島・豊英線は、平成21年に路線バス三島線の運行縮小に伴い、
粟倉・豊英線を中島まで延伸したものでございます。
この路線は通勤、通学や通院、買い物に利用されておりますが、
多くの場合、乗り継ぎが必要となることから、
改善のためには路線バスとの接続が重要となります。
ご指摘のとおり、平成23年度に策定いたしました
君津市地域公共交通確保維持改善基本計画において、
平成25年度に当該路線の運行改善を予定しております。
改善にあたっては、沿線地域の現状等を把握するため、
周南、小糸、清和地区の自治会長と意見交換を実施し、
その後11月から地区ごとにアンケート調査を実施したところです。
さらには小糸・清和地区を経由する路線バス、木更津線のバス停増設協議をはじめ、
平成26年10月のイオンモール木更津の開業に伴い、
複数の路線で時刻改正等を予定しているとの情報も本年1月にあり、
現在路線バスとの乗り継ぎを調整しているところです。
この間の事務作業がおくれたことから、議会、君津市地域公共交通会議に対して
報告することができませんでした。今後は進行管理の適正化に努めるとともに、
市民の皆様の利便性に配慮し、10月の運行改善を目指してまいります。
◆下田けんご
一番重要な交通の計画を私たちは定めて、それに基づいて計画的に実行してきました。
そこで、平成24年度に小糸、清和地区の人が使っている中島・豊英線については、
平成24年度に見直し検討をして、平成25年度に見直しを実行する
というふうに計画に定められていました。
しかしながら、いろいろな情報があったからそこの見直しはやりませんでしたよ。
議会にも公共交通会議の報告も忘れてしまいました。
すみませんというような内容の答弁がありましたが、事実として多分違うと思うんです。
なぜなら、アンケートを行ったのは11月からでございます。
民間バスの情報に関していえば、ことしの1月からということになっていました。
つまりそのことを理由にその見直しに、
しっかりと取り組まなかった理由にはならないわけです、
全く手をつけていなかったわけですから。
ちなみに、平成25年度の4月から具体的に見直しに何に取り組んだのか言えますか、
もし言えないのであれば、しっかりと反省していただきたいと思いますが、答弁を求めます。
◎担当部長
平成25年度におきまして、先ほどの答弁で申し上げましたように、
地元の意見を集約したいということでございました。
その中、前提としては利用率の向上と収支の改善のために
どのようなことが地元として協力していただけるかということで、
平成25年6月に小糸地区自治会協議会、
また清和地区自治会協議会と意見交換をしております。
また、平成25年9月には、小糸地区でこのような形でやりたいということで、
説明会をしております。平成26年1月に周南地区での説明会をしております。
先ほど議員がおっしゃられましたように、11月から清和地区、2月に周南地区、
3月の小糸地区という形でアンケートを実施させていただいております。
◆下田けんご
私は、ごまかすのはやめていただきたいというのが正直な感想であります。
なぜならば、平成25年度の4月からでいえば、
我々の議会の特別委員会である交通体系等調査特別委員会は3回開かれております。
さらには公共交通会議に関しては4回開かれております。
ここに少しでも、住民の皆様の意見を集約するために今年度の実施を見送りますとか、
延期しますというような報告が一言でもあったでしょうか。
それをしていないということが、きちんと取り組んでいなかった、
忘れていたというほうが適切でないかと思う理由でございます。
公共交通会議には自治会の皆さん、市民の皆さんも参加しています。
そこで決まった大事な計画を実施しない、しなかったことも報告しない、
それは市役所の仕事とは言えません。まさに緊張感がない。
病院に行けない人、買い物に悩む人、そういう一人ひとりの市民の思いがあって、
私たちは交通弱者の問題に取り組んでいます。ぜひ思いを一つにして、
改めて反省して、きちんと交通の問題に取り組んでいただきたい。
具体的には、経営改革のほうで専門部会を立ち上げて、2億円あまりの公金を使う
交通政策であります。ぜひ専門部会で取り組んでいただきたいと要望いたします。
引用ここまで
平成28年3月議会
引用ここから
◆下田けんご
次に、交通弱者、通院や買い物に困る市民への支援についてお聞きします。
バス路線がなく、車の運転もできなくなり、病院や買い物に行くことができず、
日常生活に困る市民からの相談がふえ続けています。
市では、このような市民がどれくらいいると推計していますか。
また、バス路線のない交通空白地域はどこなのかお聞きします。
また、交通政策を担当する企画政策部は、交通空白域の交通弱者の支援のために、
具体的に何をしたのかお聞きします。
さらに具体的に聞きますが、コミュニティバスや交通弱者への支援策の検討など、
交通政策への市民要望はふえ続けています。
他市では、国土交通省が交通政策を担当していることから、建設部が担当したり、
市民生活の部門が担当したりする場合もあります。
本市の場合、さらに先日、民間バス会社が市から委託された業務を果たさない
という不祥事もあり、市役所の対応も大変だったと想像します。
重要な業務遂行にあたり、交通政策を担当する職員は何人配置しているのかお聞きします。
◎担当部長
市内において、バス路線がなく、日常生活における通院や買い物等の移動手段に
困っている市民の方は、年齢や生活環境等により異なるため、
一概に決めることはできず、その数を把握することは困難であると考えております。
また、交通空白域については、確定された用語の定義はなく、
各市がそれぞれの実情に応じて定義しているものと考えております。
当該地域の地形や道路状況、そして住民の年齢や生活環境等により異なるため、
どの地区のどの大字がそれに該当するかを一概に決めることは困難でありますが、
公共交通利用圏域を鉄道駅から半径1キロメートル、バス停から半径500メートル
と規定しておりますので、その範囲外の区域がそれに当たるものと考えております。
次に、企画政策部になりましたのは、平成22年度からでありますが、
コミュニティバス路線や運行方式の効率化及び
小櫃地区、上総地区へのデマンドタクシー導入など、
担当職員1名の体制の中で、交通空白域解消のため、努力してまいりました。
今後、高齢者の進展等に伴い、交通弱者は増加するのと予想しておりますので、
本年度策定した地域公共交通網形成計画に基づき、地域交通のあり方を総合的に検討し、
行政、交通事業者、市民が協働し、
持続可能な地域公共交通の確立に向け、取り組みを進めてまいります。
◆下田けんご
まず、お聞きしますが、本市のどこが交通空白地域なのか。
年齢などで影響は変わるので答弁できないということでしたが、
しかしながら、計画の地図には、公共交通利用圏域として答弁にあったように、
鉄道だったら駅からは1キロ、
バス停から500メートルというような基準があるということで公開されています。
ですので、個別の事情があるという前提ですが、
交通政策を考えるためにどういう範囲が公共交通を利用できないのか、
地区などもう少しぼかしてお教えいただけないでしょうか。お願いします。
◎担当部長
本年度策定いたしました君津市地域公共交通網形成計画の中には、
添付の資料として、公共交通空白地域図がございます。この図面によりますと、
貞元地区の一部、周南地区の一部、小糸地区の一部、三島地区の一部に
駅やバス停から遠く離れ、通院や買い物などに支障があると考えられる、
そういう地区があると考えております。
◆下田けんご
私は、やはり企画政策部のほうで考えている持続可能性ですね、
なるべく長く交通を利用してもらうという考え方は大切だと思います。
しかしながら、市民の声は切実です。
病院に行きたくとも運転ができない、バスもない、家族の休みも随分先だと、
そういうことで我慢する、それは暮らしの上で本当に大変だと、
そういう声を私たちは聞いております。
そうした市民を何とか支援したいとはお思いになりませんか。
◎担当部長
高齢化または過疎化が進みますと、
おっしゃるように買い物ですとか通院に支障が出るようなところも出ます。
また同時に、公共交通というのは、いわゆる営業というところもございまして、
どれだけの人をカバーできるか、こういう問題もございます。
そういう非常に難しい問題をはらんでいる問題でございます。
私としても、一人でも多くの方にサービスを提供したいと思っておりますが、
その結果として、その事業自体が続けられない、
またその結果として、公共交通網自体の撤退を余儀なくさせることがないよう、
頑張って計画等つくりながら実践していきたいと、そういうふうに考えております。
◆下田けんご
持続可能だというような、今あるコミュニティバスやデマンドタクシーを
しっかりと維持していくために工夫を重ねたいという意味はわかりました。
しかしながら、先ほどおっしゃったように、小糸地区や、三島地区、周南地区、
貞元地区の一部では全くバス停もなくて、実際に公共交通がないという場面があります。
そして、そうした中でも、やはり高齢化の中で交通弱者はふえております。
ですから、そうしたことに対して今あるコミュニティバスやデマンドタクシー、
ない地域に対して何か具体的に策を打ったということを言うことできますか。
私は言えないと思うのですが。
◎担当部長
交通関係に関して、進めていく、広めていく、これは当然必要なことでございます。
本市におきましても、平成17年度にコミュニティバスを廃止して以来、
路線またはデマンドタクシーの導入等をやっております。
それから10年を経過したところで、もう一度自分たちの持っている地域資源や、
これからの将来のことをしっかりと見ることも大切なことだと考えております。
そういうことを検討するために、公共交通網形成計画、これを策定したところでございます。
その計画によりますと、28年度、29年度において、コミュニティバス、
デマンドタクシーの運行状況、またはサービス向上を行いながら、同時に自立的な、
自主的な組織による地域公共交通網の整備に関する
支援メニュー等については考えさせていただきます。
具体的には、30年度以降、いろいろなケースを想定しながら
進めていければというような計画になっておりますので、初年度でございます、
この計画をしっかりと実行していきたいと、そういうふうに考えております。
◆下田けんご
今、いる公共交通の圏域外にいる市民の方、困っている市民の方に対して、
具体策はしていないし、30年までできないというようなニュアンスの答弁に感じました。
一つ象徴的だなと思うのが、担当職員が1人しかいないということが
議場の議員の皆さん知っている方がいらっしゃればいいんですが、答弁に入っていました。
この分厚い計画、職員あるいはコミュニティバスやデマンドタクシーの事務、
委託会社との連絡、あるいは今回起きた、決められた路線をさぼるという不祥事の対応、
そうしたことをたった1人の職員にやらせていたということがわかりました。
まずは、その職員に感謝でございますが、
本当に市民のための膨大な仕事、大変な仕事をやってくださっている
ということに感謝いたします。
この1人の職員は、課長級であるとか、ベテランの職員なんですか。
◎担当部長
通常の担当職員でございます。
◆下田けんご
たしか34歳だということでございます。
他市では、私は建設部が担当しているところもあるよ、
市民部が担当しているところもあるよ、その意味はですね、
管理職と多くの職員を割いて交通政策を行っているというのが他市の事例なんです。
どうか交通政策をいま一度強化するためにも、
また、これまで支えてきた職員の仕事を評価するためにも、
人員を割いて交通政策の充実を図るべきだと思いますが、見解をお聞きします。
◎担当部長
限られた財源、そして人的資源の中で
最大限のパフォーマンスを残すよう努力してまいります。
◆下田けんご
私は議論が上滑りしないためにも、あまり理想論とか言葉だけじゃなくて、
具体的に人をしたり、政策を打ったりということが
求められている時期に入っていると思います。
引用ここまで
平成29年6月議会
引用ここから
◆下田けんご
小糸地区や隣接する周南地区の山間部では、
民間バス路線もコミュニティバスもない交通空白地域があり、
病院や買い物に困る市民の声が多く寄せられています。
そうした中で、宮城県石巻市では住民協議会を設立し、
スクールバスを使わない時間に住民バスとして活用しています。
こうした政策をどう考えるか、見解をお聞きします。
◎担当部長
君津市公共交通網形成計画における交通空白地域については、
君津市の一部や小糸・清和地区に存在しています。
そのため、今年度は教育機関との連携により、
小糸・清和地区における地域に合った公共交通のあり方について、
共同研究を行う予定であります。共同研究については、ワークショップ等の手法を用い、
地域と一体となって検討してまいります。
今回の研究結果をもとに、小糸・清和地区以外につきましても、
それぞれの地域に合った公共交通のあり方について、
スクールバスの利活用などのさまざまな手法も視野に入れ、
引き続き君津市地域公共交通会議等で検討を重ねてまいります。
◆下田けんご
今回再検討が予想されている小糸地区の隣り合っている周南地区の山間部ですが、
高齢化になって過疎も進んでいます。病院や買い物に困る方がふえているということで、
今までは、例えばご近所に頼んでいた方も、
次第にそういうことができなくなって困っているというような状況があります。
同じ周南地区でも、まちのほうはコミュニティバスが走っている
ということであるんですが、山間部はありません。
ですから、タクシーを呼ぶにしても距離的に長いのでタクシー代も高くなってしまう。
非常に厳しい谷間のような状況に置かれております。
今回の交通体系の検討に、交通空白地域である周南地区の山間部について、
隣り合っているということをまずぜひ検討していただきたいというふうに思いますが、
見解をお聞きします。
◎担当部長
本年度、日大と共同研究で、小糸・清和地区の公共交通における
地域ニーズの洗い出し等を行っていく予定でございます。
あくまで今年度は、今回調査は小糸・清和地区における調査と考えてございます。
今後、この調査結果をもとに、隣接する周南地区における交通網等についても
検討してまいりたいと考えております。
◆下田けんご
本当に待っている市民の方がいらっしゃいますので、
ぜひ検討をよろしくお願いいたします。
引用ここまで
平成30年6月公共施設等調査特別委員会
引用ここから
◆下田けんご
資料にある、具体的には粟倉までの民間路線バスの延伸というのが
1つ大きなテーマなんだろうなというふうに思ったわけですが、
民間のヒアリングを2つしていますので、それについて、もう少し詳細にお聞かせください。
◎担当次長
民間事業者に対しましては、日東交通とデマンドを運行しております大新東株式会社、
2社からヒアリングをしてございます。
日東交通さんにつきましては、まず周西線、三島線の延伸についての考え方
というようなことでお聞きしてございますが、
日東交通さんとすれば、この延伸も含めた運行ルートの変更というのは
検討することは可能であると。
比較的前向きなのかなというような捉え方はしてございます。
ただし、また今後の協議は必要だというふうには感じてございます。
また、この地域でのデマンドの運行に関してのヒアリングでございますが、
エリアもかなり広いというようなことで、
車両の確保数がかなり多くなるというようなことで、
また、それに伴ってドライバーの確保等も必要になってくるというようなことからも、
現状では厳しいのではないかというようなご意見をいただいております。
◆下田けんご
わかりました。大新東さんは上総とかのほうでやっていらっしゃる
デマンドタクシーの事業者ということで、例えば予算の感覚としては、
単純にもっと高くしないと難しいというような
ニュアンスかなというふうに理解をいたしました。
日東交通さんは、行政の立場からすれば、
時間的なものはある程度とる必要があるかもしれませんが、
粟倉延伸に関しては、そんなに先にすれば容易になるということは、
事業者側からは考えられないと思うんですが、
来年とか再来年とか、どういう目標のもとに粟倉延伸をやっていくんでしょうか。
◎担当次長
粟倉の延伸につきましては、単純に粟倉までの延伸ということではなくて、
周西線全体の路線の見直しといいますか、そうすることによって、
君津地区側の一部廃止というようなところも
検討しなければならないというようなところもございますので、
こちらについては、うちのほうとしても、まず延伸するというようなお答えを
早期にいただきたいというふうには考えてございますが、
単純な延伸というわけにもなかなかいきませんので、
いつまでということでございますが、
今後、事業者との協議に入るということで、申し訳ございませんが、時期は、
うちのほうとすればなるべく早くしたいというふうな考えでございます。
◆下田けんご
もう1つ、具体的に聞きますが、清和・小糸地区の地図ですが、
これはワークショップでも小糸地区の方々を中心に出た意見だと思うんですが、
小糸地区西側とか東側というのは何かといえば、
例えば大井とか根本とか大井戸とか糸川とかというのは、
自治会でいえばバスが通っていないので、そこのところは重要だねということになって、
ニーズとして盛り込まれているわけですけれども、
実際は小糸地区でも山のほうがありますよね、中島の奥のほうだとか、白駒のほうだとか、
字としてはコミュニティバスが通っていますよねとなっているけれども、
到底歩けないような奥にも人が住まわれていますので、
その点について配慮をぜひしていただきたいというふうに思うんです。
加えて言うなら、山を挟んで荻作の隣、草牛だったり、尾車だったりするわけで、
では小糸地区の山間部が救済されて、周南地区のバスが通っていない尾車だとか馬登、
草牛の人たちが単純に切られてしまうのではなくて、字で考えないで、
もう少し山間部の交通困難者という視点も盛り込まないと、
行政の次の支援策が打てないのではないかと思うんですが、
その辺については考慮するということでいいんでしょうか。
◎担当次長
東側については、今、公共交通が走っていないということで、
この研究の中ではスクールバス利用ということがうたわれております。
西側については、コミュニティバスの運行ということで考えておりますが、
当然、今、委員おっしゃいますように、
バス停から遠いというような方々はいらっしゃいます。
また、この研究に基づいて、公共交通会議の中で、いろいろ検討協議していく中で、
そういった地域からの声も当然ございます。
バス利用しない理由の中にもバス停が遠いというようなこともございますので、
今、この共同研究の結果に基づいた実現を図っていく中で、
その辺についても協議、検討しなければいけないというふうには考えております。
◆下田けんご
その点については、それぞれの議員もみんな気にされているところですので、
ぜひ、まさに大学の研究であれば字で捉えていいかもしれないですけれども、
我々は市民の暮らしを知っているわけですから、山間部をこのまま、
字が違うからとといって排除してしまってはだめだなということをちゃんと配慮して、
やっていただきたいと思います。
最後の大事なところ。スクールバスをまず安定させて、混在して、粟倉延伸をやるなり、
コミュニティバスも廃止したりして税負担を減らしていく
ということがあるわけですけれども、
私たちからすると交通弱者の問題はもう本当に喫緊の課題で、ことしやるのか、
来年やるのか、再来年できるのか、常に求められているわけですけれども、
単純に、ステップ1に1年、ステップ2に2年、ステップ3に3年と、
これで5年以上かけられてしまうと、
皆さんの仕事としては、それもありかもしれないけれども、
私たちの仕事としては考えられないんです。
もう1つ指摘するなら、この詳細で具体的で市民の方の意見を反映した案というのは、
大学の研究室がつくったんですよね。
本来なら、皆様方が市民の声を聞いて政策的にどういうことができるか案を考えて、
実行していくのが本当は多分企画の責任なんじゃないんですかね。
そう考えると、この案を本当に市民の意見を入れて実行していく
という覚悟を見せてもらわないと、案をつくるのは大学が中心でしたと。
市民の方からも声を一生懸命いただいて、市民の方も一生懸命参加されましたよね。
どう実行していくかというのがすごく大事なんですけれども、
本当に5年、10年かけないで、
きちんと手順を追って進めて実現させていくということでいいのかどうか、
それだけ確認させてください。
◎担当次長
こちらに示しましたステップ5までございます。
これは1年ごとというようなことのないようにということだと思いますが、
例えば場合によってはステップ2、3が同時進行、
また、それに伴って一般利用が混在できるようになれば、
同時にコミュニティバスの廃止というようなところで、
特に2、3、4というところは同時進行できる場合もあるかと思います。
そうしたところで、期間的には
これが1年ずつというようなところではないというふうには考えておりますし、
まず、いろいろワークショップとかアンケートから
住民の方の声もいろいろ聞いてございますので、
これについては、実現に向けて、これを1年、2年というような断言はできませんが、
5年、10年かけるということではなくて、
早期に取り組んでいきたいというふうには考えてございますので、
ご理解いただきたいというふうに思います。よろしくお願いします。
引用ここまで
平成30年9月議会
引用ここから
◆下田けんご
バス路線がなかったり、バス停があっても遠過ぎて歩けない、
そういう市民が小糸地区、周南地区など、山間部に多くいます。
小糸・清和の新交通を検討する際に、
こうした交通弱者への対策を検討してほしいと考えますが、見解をお聞きします。
関連して、小糸地区の糸川にある間野地区は、上総地区に接している地域で、
バス路線もなく、非常に困っている市民の方がいます。小糸地区の方を中心に、
デマンドタクシーを利用できるようにしてほしいとの声が上がっています。
検討していただきたいと思いますが、見解をお聞きします。
関連して、高齢者の福祉タクシーは、高齢者のひとり暮らしを想定した制度になっています。
実際には高齢の親と子どもの2人暮らしなども市の中にはふえています。
いま一度、必要な支援が届くように、制度を見直すべきと考えますが、見解をお聞きします。
◎担当部長
市では、昨年度の取り組みとして、コミュニティバスと路線バスの乗り継ぎ、
学校統合によるスクールバスの利活用、高校生の通学手段の確保などの課題を抱える
小糸・清和地区の望ましい公共交通のあり方について、
日本大学理工学部との共同研究を行いました。
共同研究では、アンケート結果などから自家用車の依存度が高く、
公共交通の利用頻度が低いほか、住民同士の結束力が強い地区もあることから、
住民協働による公共交通整備の実現性が高いことなどがわかりました。
周南地区におけるさらなる交通モードの検討については、
小糸・清和地区で行った共同研究の結果を踏まえ、
住民協働による移動手段の確保などの方策も含め、
市の交通アドバイザーの意見聴取等を行ってまいります。
続きまして、小糸・糸川(間野)地区のデマンドタクシー利用についてお答えいたします。
本市では、JR久留里線が運行しているものの、バス等の生活交通がなく、
集落の分散や高齢化が進行する地域における新たな公共交通の手段として、
小櫃・上総地区を区域とするデマンドタクシーを運行しております。
小糸地区の糸川の間野集落にお住まいの方がデマンドタクシーを利用する場合に、
現状では隣接する上総地区の乗降場所まで出てくる必要がございます。
乗降場所については、運行区域に隣接する方の利便性も含め検討してまいります。
◆下田けんご
小糸地区の糸川の間野に関しては、歩いてもくもく村まで、
隣のところまで行けば乗れるということで、住民の住所じゃなくて、
そこまで歩いていけば乗れるよということが確認できました。
ただ、500メートル以上あるのかな、結構、距離はあると思います。
ですので、これに関しては、人数がさほど多くない地区かもしれませんので、
要望として、どれぐらい上がってくるかわからないですが、
これらの高齢社会を見据えて、しっかりと緩和して、使いやすいような方向で、
ぜひ検討していただきたいと、これはお願いいたします。
そして、1点なんですが、いろいろ題材は上がってきましたよね。日大の研究によって、
山間部、民間バスの延伸で小糸の乗りかえをなくしましょうとか、
スクールバスもできたら活用しましょうとか、
それにあたっては、住民に協力をもしかしたら、
君津市に求めやすい地域なのかもしれない。
そういうこともわかってきたんですが、
一番は既にあるバス停が遠かったり、高齢の中で病院や買い物に行けない
という市民の人たちに、どれぐらい寄り添う気持ちがあるかというのが
一番大事なところです。
つまり、いろいろ条件があっても、やろうと思うか、助けてあげようと思うか、
そのままでいいと、もうちょっと様子を見ようと思うかは、関わってくるわけです。
ぜひ、例えば中島一つとったって、奧のほうがあります、
泉もそうです、白駒もそうです。バス停まで歩けといっても、
今のコミュニティバスのバス停まで歩けない方がたくさんいらっしゃいます。
周南でも、尾車や草牛の方は、そうかもしれない。
こうした今のバス網や公共網で、手を差し伸べられないところを、
ぜひ助けたいんだ、
通院や買い物ができない人たちに対して、手を差し伸べるんだ
という意思があれば、お聞きします。
◎担当部長
バス停までの距離が非常にあって歩けないとか、さまざまな形、
また自家用車の利用ができないとか、さまざまな市民の方が
本市にはいらっしゃると思います。
一方、公共交通というのは、地域の足でございます。
そういったところのバランスをとりながら、
交通弱者、公共交通の空白については対応していきたいと考えております。
◆下田けんご
良い答弁を最後、小さい声で言っていただいたなと思うんですが、
交通空白に対して対応していきたいということで、
かなり画期的な答弁が今出ましたので、その手法ですね、できるだけ早い形で、
そうした困っている市民を助ける、そういう方向で動きたいと、
少なくとも部長の意思が、そういうところにあるとわかりましたので、
ぜひその方向で部課一陣となって、
実現に向かって準備していくように、私たちも応援していきたいと思います。
引用ここまで
つづいて鈴木市長から新しい石井市長が就任して
初めての平成30年12月議会
乗合交通の整備という市長公約があったため、
ここをポイントに質問していきます。
引用ここから
◆下田けんご
石井市長におかれましては、このたびご当選おめでとうございます。
挑戦された渡辺さんも安藤さんもお疲れさまでございました。
君津はもっと元気になるという力強い所信表明に、多くの市民の方が期待しております。
石井市長には、ぜひ選挙公約を着実に実行していただきたいと考えます。
市長公約の中でも特に、買い物や外出を支援する乗り合い交通網の整備
ということが大きな期待が高まっています。
特にバス路線もなくバス停まで歩けない小糸地区や周南地区の一部などにも
デマンドタクシー、これは乗り合いの交通ですが、
これを導入されることは市民の悲願であります。
いつごろ実現していただけるのかお聞かせください。
◎担当部長
高齢化の進展等に伴い、公共交通に対するニーズが高まる中、
地域の実情に合った地域交通を検討し、
買い物や病院など日常生活における利便性を確保することが重要であります。
一方、将来にわたって持続可能な地域公共交通を構築していくためには、
行政、交通事業者はもとより、地域みずからが公共交通をつくり
守ることが必要であると考えており、君津市公共交通網形成計画においても、
地域内の助け合いなど共助の取り組みによる支援を検討することとしております。
このようなことから、新たな乗り合い交通につきましても、
地域の皆様との協働によりつくり上げてまいりたいと考えていることから、
まずは地域の機運を高めていくため、
他市での取り組み事例やノウハウなどを提供するとともに、
行政による支援を検討するなどし、実現に向けて取り組んでまいります。
◆下田けんご
市長の選挙公約の中でも特に買い物や外出を支援する乗り合い交通網を整備
というところ、ここに書いてありますが、大きな期待が高まっています。
上総・小櫃地区だけでなく、特にバス路線もなくバス停まで歩けない
小糸地区や周南地区の一部などにもデマンドタクシーが導入されるのは、
市民の悲願でございます。
先日、地区でいうと八重原になるんですかね、
三直の免許を返納された高齢のご夫婦の方から連絡いただきましてお話を聞くと、
週に2回病院通いをしているんだけれども、
タクシーしかなく買い物も自由に出られない。
人生が暗い思いだという声が寄せられました。
非常に真剣におっしゃっていて、私も胸に迫るものがありました。
市長のこの公約に書いてある乗り合い交通、
いつごろ実現することを目標とするか、市長にお伺いします。
目標でいいので、市長にお願いします。
◎石井市長
下田議員にお答えいたします。
今、前提として全体感のお話をまずさせていただきますが、
私の公約、元気プランについては、今全ての各課に
課題整理を依頼しているところでございまして、
今までの政策との整合性、
そして今後どのような形をとっていくのかということを今検討中でございます。
それらができ上がってから具体的なことについては
全てお答えをさせていただきたいと存じます。
そして、今ご質問にございました公共交通に関してでございますけれども、
まずは地域の機運を高めていくために、他市での取り組み事例や
ノウハウなどを提供するとともに、行政による支援を検討するなどし、
実現に向けて取り組んでまいりますとお答えさせていただいてございます。
どうぞよろしくお願いいたします。
(「いつごろ公約は実現されますか」と呼ぶ者あり)
◎市長
それについては、今、工程表を含め全て課題整理をしている状況ですので、
その後にお答えをさせていただきたいと存じます。
◆下田けんご
皆さんが望んでいる乗り合い交通網の整備に関して、
実現に向けてもう既に動いているということがわかりました。ありがとうございます。
そして、議長から許可をいただきましたので、
今まさに市長がお教えいただいたことによると、
まずは市がどういうことをしているかというのを整理しながら、
実現に向けた準備をしているということで、そのような答弁でしたよね、市長。
ということをお聞きしたので、そういう時期なんだなということがわかりました。
配布した資料を皆様ごらんください。これは、資料ない方は、
尼崎市長というふうに検索するとそのページが出てきますので、
ちょっと見ていただければと思いますが、
これは全国レベルで成果を上げている有名な女性市長、ご存じですかね、石井市長。
尼崎の稲村和美市長でございます。
なぜ選んだかというと、市長と同世代で同じように市民派ということで
選挙を戦っておられるということで選びました。
次の下のやつが市長のホームページを出してあるんですが、
現在3期目ということで、小さな文字で書いてありますが、
1期目からの公約の実現状況が書いてあります。市長室のページですね。
その下が中身になります。特に見ていただきたいのは、
どの程度達成したかと星で描いてあります。
特に平成23年のところを見ていただきたいと思うんですが、未着手が5でしたか、
そういうふうに書いてあります。
多分市長としては、それにまだ手をつけていませんよというのは
あまり言いたくない情報だと思うんですが、
ここに書いてあることで、職員たちも多分、
市長がこれをみんなに公開したということは、
急いで取り組まなければいけないな、
準備急がなければいけないなと多分思いますよね、
そういうふうに動いていくんだろうなと思います。
だから今おっしゃったように、
工程表があるということが市民の安心や職員の安心、
そして議会などの理解にも進んでいくというふうに思います。
市民にとっても、市長が約束したものを守っているというのが、
やっぱり市長の信頼、安心感につながるというふうに思います。
例えば倉敷で今回水害ですか、一生懸命奮闘されている伊東香織市長なんかも
女性の市長ですが、皆さんこういうこと、
全国の女性市長がこういうふうにされていますので、
ぜひ公約についての進ちょくと評価というものを出して、
それを市民の皆さんに見てもらうということをしたらどうかな
というふうに思いますが、市長の見解をお聞きします。
◎市長
先ほどもご答弁申し上げましたとおり、
公約については任期内に実現したいと考えております。
そして、その工程については、先ほども申し上げましたように、
課題を整理した上で提示をさせていただきたいと存じます。
当然のことながら、公約させていただいたことについては、
その進ちょく状況については市民の皆様方にお示しするのは
当然のことだと考えております。
その時期ですとかやり方については、今精査をしているところでございます。
◆下田けんご
多分、市民の皆さんも拍手ができない議場ですけれども、
拍手したくなるようなすばらしい答弁だったと思います。
工程表についても進ちょくについても、
市民の皆さんにしかるべきときにきちんと公開するということを、
全国の女性市長と同じようにやってくださるということで、
非常にこれは本当にすばらしい答弁ありがとうございます。
引用ここまで
平成31年3月議会
引用ここから
◆下田けんご
市長の選挙公約の中でも、特に買い物や外出を支援する乗り合い交通網を整備
という政策に大きな期待が高まっています。
上総・小櫃地区だけでなく、特にバス路線もなくバス停まで歩けない
小糸地区や周南地区の一部などにもデマンドタクシーが導入されるのは、市民の悲願です。
公共交通ワークショップを市と共同実施した日本大学が、
小糸・清和地区の全域にデマンドタクシーを導入した場合の事業費の試算結果について、
お聞かせください。
◎担当
本市では、公益的な役割を担う鉄道や高速バス、地域内交通としての路線バス、
コミュニティバス、デマンドタクシーなど、多様な公共交通が運行されております。
しかしながら、小糸地区や周南地区の一部などにおいては、
交通空白地域が広範囲に広がっており、高齢化の進展等に伴い、
公共交通に対するニーズが高まる中、
地域の実情に応じた公共交通のあり方を検討していく必要があります。
このような中、本市では、平成29年度より小糸・清和地区の
望ましい公共交通のあり方について、日本大学理工学部と共同研究を進めており、
市民ワークショップにおきまして、市税負担が約4,410万円と試算いたしました
小糸・清和地区全域へのデマンドタクシーの導入など、
具体的な改善案を幾つか提示しながら検討を重ねてまいりました。
今後につきましては、日本大学理工学部との共同研究などを踏まえ、
地域の皆様との協働により、乗り合い交通の実現に向けて取り組んでまいります。
◆下田けんご
石井市長の公約の柱である乗り合い交通網の整備に関して、
周南や小糸に公共交通を利用できない交通空白地域があることを認めていただいたと、
画期的な答弁だと思います。ありがとうございます。
もう1つは、小糸地区と清和地区の全域、小糸地区にはスーパーだったり、
医療機関なんかもあるわけですが、
全域にデマンドタクシーを導入した場合の試算が公表されました。
4,410万円ということでございます。
現在、上総・小櫃地区で行われているデマンドタクシーの予算が
大体2,500万円から2,800万円とか、それぐらいだと思うので、
それぐらいのお金がかかるんだなというのを
まず皆さんにわかっていただいたというふうに思います。
そして、この後に関しましては、例えば事業者がやるのか、
あるいは住民の方がどれぐらい参加するのか、
今回の地区ではスクールバスが行われますが、
スクールバスの昼間の利用はできないのかというようなことをすることによって、
必要な事業費も変わってくるということがわかるわけです。
そして、石井市長の期限まででいうと、2022年まで3回のあと予算組み、
今回を除くとになります。
そして、最後の3回目の予算で乗り合い交通網を整備するとすると、
今やるべきは、スクールバスと住民の方の足というものを実証実験ができるように
準備をしていくというのがいいのではないかなというふうに思います。
それが1点スクールバスとしての学生たちの足を確立するというのが1点あるために、
そこだけまず絞ってやっているわけですが、
もう1つ考え方があると思うんですね。
例えば、3年、4年たって、学生しか乗っていないスクールバスに市民が入るのと、
あるいは1年目、2年目の段階で一緒に住民の方と交流してもらう。
一緒に乗ってもらうという実証実験をするのは、
だんだんハードルは高くなっていくはずです。
ですので、今やるべきは今予算をやっているわけですけれども、
来年度予算に向けて、住民の足をどうやって乗り合い交通網として整備していくか
というのを実証実験をどういう形でやればいいかなという
予算組みをつくることだろうというふうに思いますので、この点はよろしくお願いします。
引用ここまで
令和元年6月議会
引用ここから
◆下田けんご
石井市長の選挙公約の中でも特に、
買い物や外出を支援する乗合交通網の整備という政策に大きな期待が高まっています。
上総・小櫃地区だけでなく、特にバス路線もなく、バス停まで歩けない方にとって、
小糸地区や周南地区の一部などにもデマンドタクシー、
乗合交通が導入されるのは市民の悲願です。
これまで市は、寄せられる多くの要望に対し、
日本大学との共同研究の中で検討すると述べ、
その内容を重要視し、早期の実現は難しい旨を答弁してきました。
研究の最終報告がこのほど行われましたが、その状況についてお聞かせください。
◎担当部長
高齢化の進展等に伴い、公共交通に対するニーズが高まる中、
交通空白地域が広範囲に広がる小糸・清和地区において、
平成29年度から小糸・清和地区の望ましい公共交通のあり方について、
日本大学理工学部と共同研究を進めてまいりました。
これまでの共同研究の結果、小糸・清和地区は住民力が高く、
住民協働型の公共交通を推進する下地があることが確認できたほか、
地域活動や社会活動へ積極的に参加されている方などが
住民協働を図るための組織の担い手となり得ることが明らかとなり、
ことし3月に最終報告として取りまとめたところです。
また、この最終報告を地域へフィードバックするため、
今年3月下旬に小糸・清和各地区において各1回報告会を開催しました。
小糸地区においては9名、清和地区においては8名の方にご参加をいただき、
意見交換を図ってまいりました。
今後、さらに地域と意見交換を重ね、その地域の特性に合った
交通の仕組みづくりに努めてまいります。
◆下田けんご
平成29年から、望ましい公共交通のあり方について日本大学と共同研究をしてこられたと。
そして、清和・小糸地区には住民力が高いこと。
なので、住民が協働して公共交通ができる下地がある、
あるいは社会活動、地域活動に参加されている方が核になるのではないか
というようなことが、3月に最終報告をされたとなりました。
しかしながら、3月下旬の最終報告では、
小糸公民館の参加者は9名、そして清和地区においては8名とわかりました。
これは何か私の数も入っているような気がするんですけれども、
何かもっと少ないんですよね。そして、奈良輪議員は知り合いも誘って、
多分4人か5人で来てくれたので、
ということは、多分3人とか4人の方しか、
市が誘った人は来ていなかったということを示しております。
私は、市役所が本気のときというのは、知り合いに電話をしたり、
広報を細かくしたりして、もっと多くの人が参加できるはずだと思うんです。
公共施設のワークショップでも、
交通のワークショップでも同じ地域でやりましたが、
30人ぐらいの参加者があったことはありましたよね。
なので、私は、交通で困っている市民の方というのを
企画部が本当にわかっているのかなというのがちょっと心配になります。
これまで、例えば北子安地区の買い物難民というか、
バスをやってくれないかという要望、
あるいはコミュニティバスがルートが変わって通らなくなってしまった
周西地区の要望だとか、
あるいはもともとバスが通っていない周南地区の、
例えば草牛、尾車、山間部の要望、あるいはバス停まで歩いても
30分以上かかってしまう小糸や周南や清和の山間部というようなところ、
みんな困っていると。
市民が何度も要望書を出したり、市役所に来たり、
そしてそれを受けた議員も質問してきました。
それに対して、企画部はずっと、
ある時期は公共施設の全体の計画ができるまで待ってくれと言いました。
そして、最近は、日大の共同研究を待ってくれという答弁をしてきましたよね。
交通弱者を軽視していないというならば、
小糸公民館に交通を担当する企画部長は参加していましたか。
◎担当部長
参加しておりません。
◆下田けんご
では、清和公民館に部長、課長は参加していましたか。
◎担当部長
参加しておりません。
◆下田けんご
私は、例えば議会の中で既に答弁されていることですが、
民間バスの小糸での乗りかえをなくして、
清和地区の方々のために交通の改善をするというようなことも答弁がありましたが、
今遅れています、半年ぐらいですかね。
前の議会では、三直地区で免許を返納し、タクシーでしか外出ができないために、
病院だけに限られていて、
何か生きているのが悲しいというような市民の方を紹介しました。
今回は清和地区の話なんですが、ある女性は猪原からバス停まで、
高齢なので1時間半歩いていくということです。
ですが、あるとき、草が伸びているときに足をとられてしまって、
その草むらに転んでしまったけれども、
自分の力では起き上がれなくて数時間そのままで、
たまたま通りすがった人が助けてくれるまでいらっしゃったということがあったそうです。
それくらい交通の問題というのは、
市民の生活の根本というか、
すごく密着しているし、なくてはならない問題だというふうに考えます。
企画部が、その市長公約の実現、そういう思いもあって市長は公約に掲げているんですが、
それを今の企画部が実現できるのかというような、私は心配、懸念、
そして応援したい気持ちがまざっています、
正直に言うとですね。現場主義というのは、石井市長の施政方針にもありましたが、
バス停まで1時間歩いて、そしてコミュニティバスに乗るということ。
例えば、皆さんはコミュニティバスに乗ったことがある方はいらっしゃいますか。
すばらしい、部長も乗ってくださっているということで、
そのバス停に行くまでに1時間以上も歩いている
高齢者の方がいらっしゃるということを、もう一度考えていただいて、
ぜひ市長公約の公共交通、乗合交通網の実現ということを果たしていただけるように、
これは強く要望をいたします。よろしくお願いします。
引用ここまで
令和元年8月議会
引用ここから
◆下田けんご
石井市長の選挙公約の中でも、特に買い物や外出を支援する
乗り合い交通網整備という政策に期待が高まっています。
バス路線もなく、バス停まで歩けない方にとって、
乗り合い交通などが導入されるのは、市民の悲願です。
そうした公約について、市長は任期の4年で実現する、
また、公約実現の進ちょくや経過についても
市民に示すのは当然と議会で答弁されました。
1年目の公表はいつごろになるかお聞きします。
◎市長
昨年私は、君津市をもっと元気にするための公約を掲げ、市長に就任いたしました。
選挙中の公約につきましては、就任後改めて、行政の長として、
議会や市民の皆様との意見交換などにより、
その進め方や実施時期について十分に精査し、対応する必要がございます。
その実現にあたっては、第3次まちづくり実施計画の中に、
地域主体の乗り合い交通の推進など、施策として位置づけ、
予算編成の段階において実効性を確保してまいります。
そして、毎年の施策、事務事業評価において進行管理を行い、
その結果を公表してまいりますが、そこで評価の低いものは今後の方向性を検討するなど、
より有効な手法への切り替えや、緊急性の高い政策を優先するなど、
弾力的な推進を考えております。
また、新たに次期君津市経営改革大綱での取り組みとして、改革により財源を確保し、
その財源により各種施策を計画し、計画に基づき予算づけをする、
改革、計画、予算を連動させた新たなPDCAサイクルを構築することとし、
施策の実現に向けてさらに実効性を高めてまいります。
今後も、希望に満ちた君津の未来実現に向けて、全力で取り組んでまいります。
引用ここまで
令和2年3月議会
引用ここから
◆下田けんご
運転ができなくなって、高齢で買い物や病院に行くことができない
という方がたくさんいらっしゃいます。
それに対して、小糸地区、清和地区でワークショップを行って、
その政策の柱として、
清和地区から君津駅まで直通で行くことができるバスをやる
というふうに言ったにもかかわらず、進んでおりませんので、見解をお聞きいたします。
◎担当部長
小糸・清和地区の望ましい公共交通のあり方について、
日本大学理工学部との共同研究を行い、
君津駅から中島まで運行されている路線バスの周西線を
粟倉地先まで延伸することなどを研究結果として報告しております。
また、過去の市議会において、
まずは路線バスの延伸に向けてバス事業者との協議を継続して行い、
早期の実現を図ることとする旨、答弁させていただいております。
バス事業者との協議につきましては、これまで事あるごとに、
君津駅から中島まで運行されている路線バスの周西線を
粟倉まで延伸することを要望しておりますが、
バス業界全体としまして運転手が不足していることが課題となっておりまして、
路線の延伸の実現には至っておりません。
共同研究の研究結果を実現させるためには、民間路線バスの延伸が核であると考えており、
今後も継続してバス事業者に働きかけてまいります。
◆下田けんご
既に、清和地区から君津駅直通のバスをつくるというのが私たちの一番の願いであり、
そして地元の願いでもございました。
日大が出した研究結果にも、それを延伸するというふうに言っていて、
年月は言いませんでしたが、平成30年9月議会、2年前に、その延伸、
必ずできるだけ早く実現しますということを約束したにもかかわらずやれていない。
理由は何か。
運転手がこの社会には不足しているからだということでございます。
市民と約束したこと、行政の中でやると決めたことは、しっかりと実現する。
それは、例えば契約単価にも関わりますよね。
どういうお金で契約するか、どういう条件をつけるか。
そうしたことで実現していくのが皆さんの仕事ではないんでしょうか。
約束したこと、議会で答弁したことを、平気で守らないというふうになってしまうと、
市民はどうやって議会を選べばいいのか、
そして議会はどうやって行動したらいいのか、
その信頼関係に関わるすごく重要なことだなというふうに思います。
そこで、スクールバスの利用について、
基幹路線バスとの間を結ぶスクールバスをどうやって活用するか。
30年度予算委員会で、しっかりとこれについて話し合っていく
というふうに言っていましたが、その結果を教えてください。
◎担当部長
まず、スクールバス利用といった部分については、
今、清和地区等、スクールバスが走り始めたところでございます。
こういったところ、スクールバスで児童、生徒を安全・安心に、各学校と、
また家庭との間を結んで送り届けるというところが
一番の使命であるというふうに考えておりますので、
まずそこら辺の、スクールバスの運行スキーム、そういったものが固まり次第、
今後、利活用がどうなのか検討していきたいというふうに考えております。
◆下田けんご
やっていないということなんです、つまり。
予算を通すときには、スクールバスは昼間の時間があくので、
これを何とか検討したほうがいいんじゃないかと質問したときに、検討します、
年度内にその方法を検討しますと言いますが、
あと半月で結論を出せるんでしょうか。
だから、考えてもいないことを言ったり、
言ったことをやらないというふうになったら、議会の意味って何ですか。
執行部の皆さんが答弁する意味って何ですか。
きちんと約束を実現していただきたいんです。
君津市の交通予算2億円を担当している若手職員は2人でございます。
その2人、前は1人だったので1人増えて、それはよかったなと思うんですが、
こういう2人の体制をしていることで何か問題は起きていないのか、
不祥事運行はないかお聞かせください。
◎担当部長
ご指摘のとおり、今まで1人だったものを2人という形になって、
人員のほうはある程度張りついてまいりました。
しかしながら、議員ご指摘のとおり、過日の事件など、
また不適切運行といったものが生じている部分もございます。
こういった部分につきましては、やはりうちのほうとしましても、
事業者のほうの管理、監督、こういったものを
徹底していかなきゃいけないというところに至っているかと思います。
今後とも、そこら辺のところは十分注意してまいりたいというふうに思います。
◆下田けんご
特に私は、市長公約の中で市民の方が一番期待しているのは、
買い物や通院を支援する乗り合い交通網の整備ということで、
市長がお約束なさいましたよね。
その約束がきちんと果たされるのか、そこが一番肝心なところだというふうに思います。
しかしながら、職員は2人である、2億円の予算を2人に任せている。
そして、次のまちづくり計画にも、住民主体というかぎ括弧を入れることで、
万が一実現できない可能性も含まれていると、現時点では読めるようになっています。
上総地区、小櫃地区、ほかにも指摘がありましたが、
住民主体なら実現できますよということは一切言っておりません。
清和地区の方、小糸地区の方が高齢になって、買い物や運転ができなくなって、
そういうときにしっかりと乗り合い交通網で暮らしをしたい
ということを明確に要望しているわけですから、その要望にしっかり応える、
それをお約束いただきたいと思いますが、見解をお聞きします。
◎担当部長
小糸、清和地区、また周南の一部については、
やはり交通空白という地域が広がっておりますので、
そこにお住まいの住民の方々、交通弱者等の対策、
これについては積極的にスピード感を持って取り組んでまいりたいというふうに思います。
◆下田けんご
よろしくお願いいたします。特に、まちづくり計画にしっかりと位置づけて
実現をしていくんだということが大切になるというふうに考えます。
引用ここまで
令和3年3月議会
引用ここから
◆下田けんご
小糸・清和をつなぐコミュニティバス中島豊英線について、
事業費や経費が当初の約5倍となっていて、市民負担が増えている点について伺います。
◎担当部長
コミュニティバス中島・豊英線は、交通空白地域の解消のため、
平成17年から、粟倉・豊英線として運行をスタートし、
平成21年からは、中島・豊英線として運行してきております。
ご質問の中島・豊英線バス運行事業におきましては、
これまで最も事業費が少額であったのは、平成25年度の1,663万7,000円で、
利用者1回当たりの経費は約600円でございました。
令和元年度からは、より安全・安心なバス運行を図るため、専任の運行管理者の配置や、
慢性的な人手不足を背景といたしましたドライバーの人件費等の増加もあり、
令和2年度の決算見込みは4,100万円程度で、
利用者1回当たりの経費は2,300円程度を見込んでおります。
◆下田けんご
平成17年から粟倉・豊英線、21年からは中島・豊英線として運行していた。
1,600万円だったもの、市民が1回乗ると600円の経費だったものが、
何と今年4,100万円程度かかって、1回の料金でですよ、
1人の市民がバス1回乗るのに2,300円かかっているということが分かりました。
配信資料、君津市(小糸地区、清和地区)の公共交通の現状という紙を見てください。
もう既にいろんな課題が指摘をされているんですが、
まず君津市の課題、現状というところにありますが、
民間バスの赤字補てんの半分以上が小糸・清和地区に使われている。
そして、もう1つ、市営コミュニティバス中島・豊英線、小糸川循環線で、
市税投入の9割が行われているという数字が出ております。ちょっと複雑ですが。
ここに合わせて、一番上の赤い数字になりますが、
1億2,000万円というふうに公共交通かかっていますが、違うんですよね。
これ古い数字になります。
小糸川循環線、ここには2,800万円と書いてありますが、新年度は5,800万円かかります。
そして、中島・豊英線も1,420万円と書いてありますが、4,100万円なんですよ、
同じ路線なのに。
なので、民間バスの路線の赤字もコロナで増えていますので、
2億円を超えるということが分かります。
朝夕以外は、人が乗っていないバスが多い状態でこの交通予算というのは、
全国でも異常な数字だということを、ぜひ理解していただきたいというふうに思います。
もう1つは、子どもたちの高校通学の話ですが、地元にアンケートを取っています。
スクールバスがないため、志望校を選ぶことができないと答えた方は、
小糸地区で53%、清和地区で何と84%に達しています。
では、どうしたらいいのか。既に小糸・清和地区では、交通の改善に向けて、
住民のワークショップも費用の検討が行われています。
清和地区で最も要望が多いのは、君津駅までの直通のバスがないことです。
これを、日東交通への補助金を増やして、
周西線を延伸して、駅までの直通バスにすること。
そして、残りの区間を、小糸・清和地区でスクールバスの昼間の利用を行う、
この金額は幾らですか。3,280万円と書いてありますよね。4,100万円より安いですね。
スクールバスを使うのは、まだ時期尚早だと言うならば、
民間のデマンドタクシーをお願いすることもできます。
その場合は幾らかというと3,440万円ということで、
つまりスクールバスでなくても、民間を使ったデマンドでも、
この金額でできるということを、既に細かい試算を出しているということが分かりました。
住民主体という言葉を追求してきたんですが、
一番は、高齢で車が運転できなくなると、
買物にも病院にも行けないという人たちがいること、
そしてもう1つは、バス路線がなくて通学に困る子どもたちがいて、
通勤に困る市民がいるということが一番大事です。
それを何とかしたいということで、
石井市長は、乗り合い交通網の整備を公約に掲げているから、
石井市長は市民の思いを分かっているんです。
それを交通政策部門が実現できていないことが問題だというふうに指摘をいたします。
日本大学もいろいろ知恵を出してくれて、改善案は既に出されています。
何かというとスクールバスが始まった後に、周西線をまず延伸して、
清和から直通バスで行けるようにします。
2つ目、高校生の通学支援をいたします。
3番目、その先に、使っていないスクールバスの昼間、市民に利用してもらいます。
この3つのうち、幾つ実現しましたか。
◎担当部長
日大理工学部との共同研究におけるご提案で、実現に至ったものは、現状ございません。
◆下田けんご
2億円近くの交通予算は、あまりに巨額です。
ただ、市民の役に立っていればいいんです。
だけど、そうじゃないですよね。
小糸でも、清和でも、山あいなど、バスが通らない地域があって、
市街地でも、周西公民館の周りは通らない、北子安も困っている、
貞元も周南の山間部も困っているなど、交通空白域があります。
他市では、乗り合い交通は大体タクシーを使ったりしても二、三千万円の予算ですね。
そういう中で、君津市は、1日二、三人のバスに4,100万円使おうとしている。
これはおかしいと思わないほうがおかしいということを指摘をいたします。
石井市長の願い、市民の願いをきちんと実現していただくように、
交通政策の担当部署にお願いをいたします。
引用ここまで
令和3年9月議会
引用ここから
◆下田けんご
山間部の交通弱者の現状について伺います。
特に、バス停が遠い地域について具体的に伺います。
清和地区の奥米や周南地区の草牛など、
交通空白域にお住まいの市民の方が君津駅までの所要時間はどれぐらいかかっているか、
どの程度改善しているか伺います。
◎担当部長
清和地区の奥米地先から君津駅まで公共交通機関を利用した際の所要時間は、
奥米自治会館を起点とした場合、最寄りのバス停まで徒歩で約40分、
コミュニティバス、路線バスの乗り継ぎを合わせて、
往路復路それぞれ最短で約100分程度要するものと考えられます。
また、周南地区の草牛地先におきましては、
草牛青年館を起点とした場合、最寄りのバス停まで徒歩で約50分、
コミュニティバスの乗り継ぎを合わせて、
往路復路それぞれ約70分程度要するものと考えられます。
これまでの交通弱者への移動支援につきましては、令和2年度におきまして、
いきいき高齢者外出支援事業、
令和3年度は新型コロナワクチン接種交通支援事業を実施するなど、
タクシーや路線バスなどの公共交通機関を利用した
外出支援策などを実施してきております。
今後も、引き続き交通弱者の支援に資する取組を進めてまいります。
◆下田けんご
交通の問題に関しては、周南地区、清和地区ではやはり交通空白域の地域がありまして、
駅に行くまでに70分、あるいは100分程度かかるということが分かりました。
タクシー券を配っていただいたり、本当に様々な交通弱者の取組はありますが、
具体的な交通空白域、市長が助けたい、手を差し伸べたいと思っている
乗り合い交通網までなかなか進まないという現状が分かりました。
でも、私は市長に勇気を持って申し上げたいのは、
この市長の乗り合い交通網の整備というのはすばらしい公約だというふうに考えます。
不可能なことではないというふうに経緯でも分かります。
私たちの君津市は、平成23年度の交通計画で小櫃・上総のデマンドタクシーの次は
小糸・清和にデマンドタクシーを導入するということを決めておりました。
あるいは、清和地区の奥米でアンケートを平成26年に取ったところ、
家から目的地まで何とかそういう交通体系が欲しい
というようなものが住民の半数にわたったというような調査もありました。
あるいは、関係者がみんなここにいるんですけれども、
平成29年の答弁では清和地区、小糸地区に加えて、
周南地区のバスがない山間部についても検討しますという答弁もありました。
また、平成30年の9月議会では、交通弱者や空白域に対して
何とか手を打っていきたいんだという企画部の答弁もありました。
なので、本当にみんなが困っていること分かっているけれども一歩踏み出せない、
そこに政治が光を当てて、
デマンドタクシーをもう少し広い範囲に導入していくというのは全然間違っていないし、
石井市長のすばらしい信念だというふうに思います。
皆さん、資料を見ていただきたいんですが、
中島豊英線はかつて1,000万円程度で運用していたものが今は4,000万円かかっています、
1便当たりの利用者数は僅か2人しかいません。
なので、それも改善が必要です。
さらに言うなら、デマンドタクシーって、皆さん
全部やるとすごいお金がかかるんだろうなと想像するかもしれませんが、
1台大体800万円から1,000万円ぐらいで考えていただければというふうに思います。
なので、実証実験でいいんです。
つまり、その地区にデマンド交通の需要がどれぐらいあるか、
2台なのか3台なのかというのは実際にやってみないと分からないですよね。
ですので、3台であれば2,500万円で実現をすることができます。
そして、日大の資料を見ていただきたいんですが、
それがもしスクールバスでできるなら
1台当たり400万円から800万円の値段であるという試算も書いてあります。
まさに政策のメニューは出尽くしている。
そして、市民の何とか病院や買物に自由に行きたいというところの悩みは高まっています。
ぜひみんなの力で、最後の市長の4年目の予算でぜひ実現をしていただきたいと、
これは強く要望していくところでございます。どうかよろしくお願いします。
引用ここまで
令和3年12月議会
引用ここから
◆下田けんご
新年度で実現する乗り合い交通網の内容について。
公約を守るために、新年度予算に具体的にどのような事業を盛り込む決意か伺います。
資料をご覧ください。石井市長のホームページから公約が載っております。
免許返納する市民へのワンストップ支援の必要性について。
本市でも、コミュニティバスの回数券など支援を行っていますが、
評判はあまりよくありません。
また、民間バスやタクシーの割引は別の窓口での手続が必要です。
全ての支援が1回の手続で済むワンストップの支援、初めてのバス利用相談電話、
電動シニアカーや電動自転車を購入して自分で動きたい方への購入の補助、
利用者の少ない高齢者福祉タクシー事業の見直し、
またコロナ禍で行った交通券配布の検討等、必要だと考えますが、見解を伺います。
これについては、日東交通の2年間バスが半額で乗れるという仕組みを紹介しております。
◎市長
私は、自らの移動手段を持たない市民が、
買物や通院等に支障なく移動できる環境を整えていくとともに、
持続可能な地域公共交通の形成を図っていくことは、
本市のまちづくりにとって重要な課題であるとの強い思いを抱いております。
本市では、他市に先駆けて、コミュニティバスやデマンドタクシーの運行により、
交通事業者の路線縮小等による交通空白地域の解消を図ってまいりました。
加えて、令和元年度からは学校再編に伴うスクールバス運行を、
令和2年度においては、特急君鴨ライナー実証運行支援事業や
75歳以上の高齢者を対象とした外出支援事業を実施してまいりました。
また、令和3年度においても、中島豊英線のリニューアル運行や
新型コロナワクチン接種交通支援事業の実施等、
様々な移動手段の確保に資する事業を手がけてまいりました。
今後は、来年度からスタートする新たな総合計画において、
高齢者等への移動支援の取組を検討しているほか、
一部存在する交通空白地域の解消のため、
スクールバスやタクシーなどを活用した実証実験の実施も視野に入れ、
乗合交通の整備に全力で取り組んでまいります。
◆下田けんご
一番大事なこと。今日も多くの方が見に来られていますが、
これは何かというと、今日、市長が選挙で約束した「乗り合い交通網の整備」について、
大変前向きな答弁が出ました。
交通の地域の会議に参加されていた方もたくさんいらっしゃって、
また、地元のお年寄りから頼まれて送迎なんかをされていて
ボランティア的に動いていらっしゃる方もたくさん来ております。
なので、今日、市長は言ってくれました。
来年度から高齢者の移動支援の取組を検討して、
そして交通空白地域の解消のために、
スクールバスやタクシーなどを活用した実証実験の実施を考えていくんだ、
全力で取り組んでいくんだという答弁、
皆さん聞きましたよね。
本当によかったなと思います。
本当に市長ありがとうございます。
しつこく私も言ってきて心苦しかったんですが、
今日の答弁で胸がすくような思いをしました。
本当にありがとうございます。
特に、バス路線がない地域あるいはバス停が非常に遠い市民が、免許を返した後に、
苦しみはやっぱり年々増していて、
免許返納するという方もたくさん増えてきましたので、
ここを何とか政治の力で助けたいんだ、
市長の思い、議会の思いがやっとこことで一致したんだというふうに思います。
新年度予算、3月にできる予定ですが、楽しみにしております。
周南地区の山間部、小糸地区の山間部、
清和地区のバス停から遠い地域、ぜひ助けていただけるように、
スクールバスの活用、工夫しながら、教育委員会もぜひ協力してほしいです。
この市民の皆さんの思いを何とか、まだ3月まで時間がありますから、
どうか一緒に実現していただければと思います。どうかよろしくお願いいたします。
そして、免許返納する市民への支援ということで、
これに関しても具体的な提案、全て前向きな回答をいただきました。
今は、バス会社と市コミュニティバスの券を配るのも、民間のバスの割引をもらうのは、
日東交通の営業所か駅前のバス乗り場まで
免許返納した人が行かなきゃいけない仕組みになっているんです。
これはおかしいですよね。
これもワンストップを検討してくれるということ。
また、バスにどう乗車したらいいのか、
その相談窓口についても検討いただけるということ。
さらに電動車椅子や電動自転車の購入支援も検討するということで、
全て提案に対して前向きな答弁をいただいて、本当にありがたいと思います。
例えば高齢者のための電動自転車の購入補助、
愛知県の蟹江町では1台当たり1万5,000円の補助をしています。
三重県伊勢市では3万円ということで、
これはお子さんがいる世帯も含めて、
高齢者の方と子育て支援と両方の観点みたいですが、こういうものもあります。
まだまだ自分で動ける人で電動を使ってやってみたいという方が、
この前、大野台でもいらっしゃいました。
そういう方の支援もやっていただきたいというふうに思います。
さらには、これまで言ってこなかった福祉タクシー事業についても見直して、
交通券の配布等、新たな外出支援の充実ということで取り組んでいただけるということで、
これについても感謝を申し上げるところでございます。
こうした一つ一つの取組をして、
何とか市民の方々を助けていただきたいなというふうにお願いするところでございます。
引用ここまで
ついに実現に向けて予算化された瞬間の質問でした。
令和4年3月議会
引用ここから
◆下田けんご
新年度実現するスクールバス等を活用した実証実験について。
現時点での大まかな中身と隣接する周南地区のバスが通っていない尾車、草牛、馬登など
山間部もぜひ一緒に検討いただきたいと思いますが、見解をお聞きします。
◎市長
私は、施政方針でも申し述べさせていただきましたが、
人口減少等に伴う利用者の減少から公共交通の維持確保が困難な状況にあるものの、
免許返納後の高齢者の移動手段の確保などから、
公共交通に求められる役割はこれまで以上に高まっているものと痛感しております。
一方、本市のスクールバスにつきましては、
学校再編に伴う児童、生徒の通学時の安全を確保するため運行しておりますが、
児童、生徒の利用しない時間帯の有効活用がこれまでの課題であることから、
スクールバスの空き時間を活用した乗り合い交通の実証実験を実施してまいります。
実証実験では、小糸地区内において週2日程度、日中の時間帯に運行することとし、
予約制により利用者の最寄りの自治会館等から地区内のスーパー、病院や
基幹交通に接続するバス停までの送迎を検討しております。
引き続き、利用料金や交通事業者、学校関係者等との調整を図る中で、
本年8月頃の運行開始を目指してまいります。
ご質問をいただきました隣接エリアへの利用拡大につきましては、
交通事業者のご意見なども踏まえ検討してまいります。
◆下田けんご
大変前向きな答弁を多くいただきまして、ありがとうございます。
また、今日は多くの方が傍聴に来られておりますが、
市長が乗り合い交通網の整備という公約をすばらしい決断で、
12月に提案して、そして3月、その間の準備も含めれば、
かなりスケジュールとしては劇的な速さで実現をしていただきました。
答弁の中では、小糸地区内において週2回程度、
日中のスクールバスを使わない時間帯に
最寄りの自治会館等から地区のスーパーや病院に行けるように、
あるいはバス停までの送迎などを計画しているということで、
市長、本当にありがとうございます。
市民の皆さんも本当に喜んでいるし、
市長が公約を果たせたということも私はうれしく思います。
これに関してはすごいことで、スクールバスの昼間利用というのは、
関東では多分やっていないですよね、
本当に画期的なことだというふうに思います。
なぜかといえば、スクールバスの担当は教育であり、
そして交通はそれぞれ建設だったり企画だったりということなんですが、
その垣根を超えて、
そしてまさに市民の悩みを解決していこうということで
市長の意思を受けて非常にすばらしい。
もう少し詳しく説明すると、今教育部長をやっているのは、
まさに企画で交通を担当していた。そして部長、課長も頑張ったんだけれども、
それを支えているのは教育委員会でスクールバスを担当していた方が次長となり、
まさに垣根を超えて、この問題の難しさも分かりながら、
それを超えてしっかり実現していこうという
職員の方のご努力もあって実現したということで、
市民の皆さんに喜んでいただければなというふうに思います。
私の提案としては、周南地区の山間部に関しては
一度もコミュニティバスが走ったことがありません。
人数は確かにあまり多くないかもしれないけれども、
買物や病院に困っている方がいらっしゃるということで、
もう1つの問題は、周南地区から、当然今の生活圏からいけば
駅のほうに行っている人が多いんだけれども、
現実的にはタクシーも通っていてほかのバス路線もある中で、
山間部の人たちが市街地に向かうために乗り合い交通を導入するというのは非常に難しい。
ですから、限定的ですけれども、小糸のおどややウエルシアや
歯医者さんや美容院や、そういうところを使っていただけるならば、
山間部から小糸のほうに、
ちょっとやったことないかもしれないけれども使うことができますよ、
鈴木病院も使えますよということができるかどうかというのは、
まさに実験してみないと分からないことなんですよね。
ですので、泉と尾車は本当に隣接していますから、ぜひこれを前向きに、
まさにやってみないと分からないんだから、
どこまでやれるか、
事業者の理解も得て検討していただきたいと思いますが、見解をお聞きします。
◎担当部長
市長答弁もさせていただきましたとおり、今回の実証実験におきましては、
小糸地区における実証実験に取り組んでまいりたいと、このように考えております。
その上で、ご提案の周辺地区におけます運行区域の拡大につきましても、
交通事業者などの様々なご意見などを踏まえるなどして、また検討させていただきたい、
このように考えております。
◆下田けんご
ぜひ検討していただければなと思います。
半年だったり1年だったり、
それぞれ実験の内容を見直すタイミングがあると思いますので、
よりよく市民の方に使っていただけるように、
また市民の方もぜひ多く使ってもらって改善を図れたらな
というふうに思いますので、よろしくお願いします。
夏頃始まるということなので、ぜひお願いします。
引用ここまで
小糸地区の乗り合いタクシー導入のトビラが開いた瞬間に、
10年前の周南地区、清和地区までの布石をすぐ打っている。
そんなところでしょうか。
令和4年9月議会
引用ここから
◆下田けんご
小糸地区での実証運行が開始されました。
細かいルールの変更には、国の許認可が必要だと理解しています。
一方で、過疎が進みバス停が遠い住宅も多い清和地区や周南地区山間部には、
まだ困っている市民が残っていることも容易に想像できます。
現在、運転手とバスが待機している時間を活用すれば、
両地区の交通弱者も乗せることができると考えますが、見解を伺います。
◎担当部長
スクールバスを活用した実証運行につきましては、
交通空白地域の解消やスクールバスの有効活用を図ることなどを目的に、
小糸地区を対象として、去る8月1日からスタートしたところでございますので、
引き続き利用者ニーズの把握に努めるとともに、
自治会等を通じました事業の周知を図ってまいります。
ご質問いただきました清和地区や
周南地区山間部への運行範囲の拡大につきましては、
国土交通省関東運輸局との事前協議や
当該エリアを運行する交通事業者等との調整に加えまして、
君津市地域公共交通会議での了承などの
諸手続が必要となってくるものと考えております。
◆下田けんご
交通弱者の件についてですが、スクールバスを活用した実証運行、
ワンコインスクールバス乗合交通タクシーが始まって、
住民の皆様が少しずつ利用されているということでございます。
その中では、やはり利用者が思ったより伸びないということで、
初めて使う人、使ったことがない人に向けても、
さらに情報の周知を頑張りますよという答弁をいただきましたが、
私が皆さんに1個大事なことをお伝えしたいのは、
つまり、予算の関係で週3回にしてみよう、
あるいは事業者に頼むと3,000万円近くかかるから、
スクールバスを昼間活用してみようという形で、
様々急いで政策として組んだわけですが、
ここで初めて何が分かったかというと、
こうした乗合交通を必要とする市民の人たちが、どれぐらいいるかというのが、
この乗る人数で分かってきました。
このどこにこうした乗合交通を利用する交通弱者がいるかという数字は、
市役所のどの部署も持っていないんです。
それは何でかというと、運転をする年齢って区切れないですよね。
かなり高齢でも運転している方もいるし、そうじゃない方もいる。
あるいは、今日まで運転できていた人が、
病気やけががあって突然次の日から運転をできなくなるということもございます。
また、あとは独り暮らしであっても、家族と住んでいる人でも、
家族や近所の人に頼みやすい人もいれば、
なかなか頼めなくて、こうした乗合交通が必要とされる交通弱者もいるということで、
それぞれの個別の事情があるから、
この地区に何人こうした乗合交通に乗る交通弱者がいるということは、
どこも持っていない数字でございます。まずそこを分かっていただきたい。
ですから、今ほとんどの時間、小糸公民館で運転手とこいっとバスが
待機をしているということでございますので、
交通弱者の数字が、
この乗合交通を利用する方が現時点では思ったより少ないというんであれば、
この空いている時間を利用して清和地区もやれるじゃありませんか。
あるいは周南地区の山間部もやれるじゃありませんか。
これは適当な政策変更ではなくて、
もともと清和地区や周南地区の山間部でも交通はやりたかったわけです。
しかし、小糸地区のスクールバスを使う以上、
清和に回っていて小糸の人を乗せられないとか、
そういうことじゃ困るからという理由で、まず限定して始めたということですので、
乗る人数が今の状態であるんであれば、
今の予算規模でできますから、
清和地区や周南地区山間部も加えるという前向きな変更を、
ぜひ検討していただきたいというふうに思います。
その理由は、まさに今説明したところですね。
誰がいつ交通弱者になるか分からない。
その数字が初めて分かったわけですから、
心が折れることなく、ぜひみんなの役に立つ、
そしてできるだけ広い範囲で役に立つ交通への改善、
手続を進めて実施してもらいたいと、よろしくお願いします。
また、いただいた意見の中では、往復で1,000円かかってしまう、
国民年金じゃなかなか払えないよというような声もありました。
あるいは大荷物を持ってくると、
家からその近くの停留所までも少し遠いんだという声もありましたから、
そういったことも含めて前向きな改善を、
担当部の努力を、ぜひよろしくお願いいたします。
引用ここまで
令和5年8月議会
◆下田けんご
高齢者や障害者に配慮したバス停の設置について。
猛暑の中、多くの市民がベンチも日よけもないバス停でバスを待っています。
現状のままでよいとは考えられませんが、見解をお聞きします。
○担当部長
少子高齢化の進展等に伴い、公共交通に対するニーズが高まる中、
高齢者をはじめ誰もが快適に移動できる環境を整備することが重要であります。
バス停留所の待合環境につきましては、
令和4年度に実施いたしました公共交通に関するアンケート調査において、
路線バス、コミュニティバスともにバス停留所の施設として、
上屋やベンチ、分かりやすい運行情報案内を求める回答が多くございました。
こうした中、本市ではバスの現在地やバス停留所に到着する時刻等を
スマートフォン等で確認することができるバスの位置情報システムを
一部車両に導入したほか、
今年度、歩道幅員が確保でき、
バスを待っている方が多く見られるコミュニティバスの停留所に
収納式ベンチを設置してまいります。
さらには今後、君津市地域公共交通計画の策定を進めていく中で、
バス事業者等とも連携し、待合環境の充実について検討するなど、
誰もが快適に移動できる環境づくりを目指してまいります。
◆下田けんご
次はバス停の話です。猛暑の中、多くの市民がベンチも日よけもない中で
バス停で待っています。
今日も私、見てきましたが、
その多くは、通勤通学の方は朝のある時間帯で、
昼間の利用などを見ると、高齢者の方、障害のある方、
小さな子どもなどがメインになっているのが公共交通の現状です。
そうした方に対して、ベンチも日よけもない中で、
この猛暑の中、過ごしていただいているというのは、
本当にどうなのかなというふうに感じると思い、質問したところでございます。
令和4年6月で私が提案しました収納型のベンチについて、
設置していくという答弁も入っておりましたが、
企業版ふるさと納税やクラウドファンディング、
寄附を募って設置するなど、工夫できるはずですから、
何よりも利用する市民のためにぜひ日よけやベンチを設置するという
当たり前のところに戻ろうではありませんか。
ぜひこれはよろしくお願いします。要望です。
市民生活部に進めていただきたいと思います。
引用ここまで
次第に、厳しい質問にならなくなっていくのは、ほかの政策と同じですね。
市役所にはタイミングがあり、
予算を作る前、できた後、その後とふさわしい質問のかたちがあります。
経験を重ねて実行できることが多くなったと感じます。
また職員の皆様も、役職や人柄も多種多様であり、
どのように協力していくかは、相手に合わせた対応が必要です。
ここまで、長い長い文を読んでいただき、
交通政策をめぐる長い長い旅を見ていただきました。
結果的に、
75歳以上のすべての方に、タクシー券をお配りすることができました。
小糸地区で初めての乗り合いタクシーが導入され、となりの周南地区、清和地区へ
広がろうとしています。
バスがなくて送迎バスのある私立高校しか選べなかった清和地区に
君津駅までの直通バスが復活、実現しました。
交通弱者はいるかわからない、
交通空白域はどこか特定できない、
そんなスタートを思うと、本当に感慨深いです。
私以外にも、担当職員は本当にどの場面でも大変だったと思うし、
今も頑張っています。
過去の職員の皆様にも大きなご迷惑をおかけしました。
地元の方々も、夜遅くに、ワークショップに参加してくれて、
きちんと提案につながるような意見を、整理して発言してくださいました。
激しい議論を温かく受け入れてくれた鈴木前市長
実現してくれた石井市長
すべてのかたに心から感謝申し上げます。
最後にどうしても伝えたいのは
「公共交通はそだてるもの」という考え方です。
自家用車が便利だからと、
それだけでは地域のタクシーもバスも衰退してしまいます。
そしていざ運転できなくなったときに求めても、
交通事業者がいなければぜったいにできません。
またスクールバスを使った乗り合いタクシーも、
少し歩く必要があったり、
知らない人と同乗したり、
自家用車やタクシーと比べればめんどうかもしれない。
でもその分事業費は安くすむのです。
完璧なものを一つ定めて、
文句を言っていたら交通はなくなってしまいます。
どれも一長一短、
良いところと、良くないところを持っています。
君津市で年を重ねても、免許を返しても
自由に病院や買い物に行ける、
暮らしを支える交通が必要です。
そのためにも、
少しずつ改善を重ねて、
新しい工夫や挑戦をしながら、
みんなで公共交通をそだてていきたいです!
市民の目線で、納税者の立場で、
市役所の仕事やお金の使い方を見直し、
財源を作り出して、
できるだけ多くの市民の困りごとを解決することで、
市民の幸せを増やしていく。
下田けんごの改革を、あきらめない。
ぜひ応援してください!